雨中の大集団スプリント制す　ブレーデウォルツがクラシック・ロリアンで3連覇

雨のスプリントで決着した、フランスのブルターニュが舞台の第24回クラシック・ロリアンアグロメラシオン・セラティジット。ミーシャ・ブレーデウォルツ（オランダ、SDワークス・プロタイム）がマリアンヌ・フォスを退け、大会3連覇を達成した。

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フランス北西部ブルターニュ地方のプルエーを発着地点とするこの大会は、女子ワールドツアーの伝統ある1戦。 平坦基調ながら丘陵地帯の細かいアップダウンを織り込み、獲得標高はおよそ1,000mに達する。大きな山岳はないが力のある選手が勝つレイアウトで、歴代覇者にはクラシック巧者が名を連ねる。

今年も大会2連覇中のブレーデウォルツを擁するSDワークス・プロタイムが主導権を握るかたちでスタート。 序盤60km地点でいくつもの動きがまとまり、23名による大規模な逃げ集団が形成された。ここにはSDワークスからカタブランカ・ヴァシュ（ハンガリー）とシュテフィ・ヘベリン（スイス）が入った。

一時はメイン集団との差が3分近くまで広がったが、協調を欠いた逃げはやがて分裂。雨脚が強まるなか、プロワイ市街地に入ると36歳のルシンダ・ブラント（オランダ、リドル・トレック）が単独で抜け出し先頭を走った。その後プロトンからもアタックが繰り返され、ブラントが遅れた後にはリアヌ・リッパート（ドイツ、モビスター）を含む5名が先頭を構成。ローテーションを回した。

しかしメイン集団は力強くペースを上げ、残り3.2km地点で先頭を吸収。勝負は大集団スプリントに持ち込まれた。雨で滑りやすい路面のなか、ヴィスマ・リースアバイクが隊列を組んで残り1kmを通過。最終的に21名によるスプリント勝負となった。

フィニッシュ前では一度フォスに先行を許したブレーデウォルツだが、渾身の踏み直しで差し返して優勝を勝ち取った。「今日は祖母のために走った。週の初めに悪い知らせがあり、絶対に結果を出そうと決めていた。落車もあったが動揺はしなかった。最後はフォスに前を行かれたが、諦めずに踏み続けた」と語り、3連覇の喜んだ。