ここまで2連勝しているオラフ・コーイ(オランダ)のリードアウトで、マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)がブリテン3日目に完勝。エースを交代したヴィスマの開幕3連勝が決まった。

集団コントロールはスプリント3連勝を目指すヴィスマ・リースアバイク。1分以内の差でペースメイクを行なった photo:CorVos
ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)の現役最終レースとしても注目を集める第21回ロイズバンク・ツアー・オブ・ブリテン(UCI2.Pro)3日目のコースは、ケンブリッジとオックスフォードの中間に位置する街アンプトヒルを目指す122.8kmのショートステージで争われた。中盤から後半にかけて2周回走る周回コースには中間スプリントと距離700m/平均4.3%の山岳ポイントが置かれているが、基本的には集団スプリント向けレイアウトだ。
雨と晴れが目まぐるしく変わるイギリスらしい天候の下、この日は4人逃げが決まり、スプリント3連勝を目指すヴィスマ・リースアバイクが逃げとの差を1分以内にコントロールする展開で進む。逃げに乗ったベン・チルトン(イギリスナショナルチーム)は山岳ポイントで1位・2位通過し、翌日の山岳ジャージ着用権利を掴み取っている。
ステージ終盤のアップダウン区間ではレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を含むアタッカーが飛び出す場面もあったものの、コースの破壊力が低く、各スプリンターチームが必死の追走で引き戻す。ここアシスト力を消耗したチームは単騎での勝負を強いられたが、唯一ここまで2連勝しているヴィスマだけがリードアウトトレインを組んで先頭に躍り出た。

マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)が圧勝。ヴィスマの3連勝が決まった photo:CorVos
ここまで2連勝している総合首位オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が、この日はマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)のためにアシストした。見事な位置取りでマッテオ・トレンティン(イタリア、チューダープロサイクリング)の番手を奪い、残り150mまでリードアウト。完璧なお膳立てを得たブレナンがアルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チューダープロサイクリング)たちを寄せ付けずに勝利した。
ここまでの2日間、コーイの2連勝を助けていたブレナンが母国最大のレースで勝利。ヴィスマが狙い通り3連勝を挙げると共に、ツアー・オブ・ブリテンの最年少ステージ優勝者に。「母国でステージ優勝を狙う機会を与えてくれたチームに心から感謝しているよ。オラフのようなリーダーと一緒に走ることができて幸せ。彼は完璧なリードアウトで僕を勝利に導いてくれた。信じられない勝利だよ」と、今季12勝目をマークしたブレナンは喜んでいる。

総合14秒リードで登りフィニッシュの翌日に向かうオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
コーイは総合2位ブレナンに10秒差、ダイネーゼに14秒差で緑色のリーダージャージをキープ。翌日は登坂距離900mで平均勾配7%超えの登りが終盤に3度登場し、3回目の頂上にフィニッシュするクラシックハンター向けレイアウト。コーイは「最初の3日間はステージ優勝の絶好のチャンスだと分かっていたし、最大限に活かすことができた。残りの週はもっと厳しくなる。明日のフィニッシュはより激しい展開になると思うので、今までとは別のプランを立てるつもりだよ」と話している。
積極的な走りを見せたエヴェネプールや、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、チューダープロサイクリング)、ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)らパンチャー/クライマーと、登坂力を備えたスプリンターの戦いになると予測されている。

ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)の現役最終レースとしても注目を集める第21回ロイズバンク・ツアー・オブ・ブリテン(UCI2.Pro)3日目のコースは、ケンブリッジとオックスフォードの中間に位置する街アンプトヒルを目指す122.8kmのショートステージで争われた。中盤から後半にかけて2周回走る周回コースには中間スプリントと距離700m/平均4.3%の山岳ポイントが置かれているが、基本的には集団スプリント向けレイアウトだ。
雨と晴れが目まぐるしく変わるイギリスらしい天候の下、この日は4人逃げが決まり、スプリント3連勝を目指すヴィスマ・リースアバイクが逃げとの差を1分以内にコントロールする展開で進む。逃げに乗ったベン・チルトン(イギリスナショナルチーム)は山岳ポイントで1位・2位通過し、翌日の山岳ジャージ着用権利を掴み取っている。
ステージ終盤のアップダウン区間ではレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を含むアタッカーが飛び出す場面もあったものの、コースの破壊力が低く、各スプリンターチームが必死の追走で引き戻す。ここアシスト力を消耗したチームは単騎での勝負を強いられたが、唯一ここまで2連勝しているヴィスマだけがリードアウトトレインを組んで先頭に躍り出た。

ここまで2連勝している総合首位オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が、この日はマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)のためにアシストした。見事な位置取りでマッテオ・トレンティン(イタリア、チューダープロサイクリング)の番手を奪い、残り150mまでリードアウト。完璧なお膳立てを得たブレナンがアルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チューダープロサイクリング)たちを寄せ付けずに勝利した。
ここまでの2日間、コーイの2連勝を助けていたブレナンが母国最大のレースで勝利。ヴィスマが狙い通り3連勝を挙げると共に、ツアー・オブ・ブリテンの最年少ステージ優勝者に。「母国でステージ優勝を狙う機会を与えてくれたチームに心から感謝しているよ。オラフのようなリーダーと一緒に走ることができて幸せ。彼は完璧なリードアウトで僕を勝利に導いてくれた。信じられない勝利だよ」と、今季12勝目をマークしたブレナンは喜んでいる。

コーイは総合2位ブレナンに10秒差、ダイネーゼに14秒差で緑色のリーダージャージをキープ。翌日は登坂距離900mで平均勾配7%超えの登りが終盤に3度登場し、3回目の頂上にフィニッシュするクラシックハンター向けレイアウト。コーイは「最初の3日間はステージ優勝の絶好のチャンスだと分かっていたし、最大限に活かすことができた。残りの週はもっと厳しくなる。明日のフィニッシュはより激しい展開になると思うので、今までとは別のプランを立てるつもりだよ」と話している。
積極的な走りを見せたエヴェネプールや、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、チューダープロサイクリング)、ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)らパンチャー/クライマーと、登坂力を備えたスプリンターの戦いになると予測されている。
ツアー・オブ・ブリテン2025第3ステージ結果
1位 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | 2:35:45 |
2位 | アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チューダープロサイクリング) | |
3位 | ルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ユーゴ・オフステテール(フランス、イスラエル・プレミアテック) | |
5位 | ミラン・メンテン(ベルギー、ロット) | |
6位 | ティムトーン・トイテンベルク(ドイツ、リドル・トレック) | |
7位 | マテウジュ・ゴヴェカル(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
8位 | トム・クラッベ(ベルギー、フランダース・バロワーズ) | |
9位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
10位 | マルク・ブルステンガ(スペイン、エキポ ケルンファルマ) |
個人総合成績
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 9:48:40 |
2位 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:10 |
3位 | アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チューダープロサイクリング) | +0:14 |
4位 | トム・クラッベ(ベルギー、フランダース・バロワーズ) | |
5位 | マッツ・ウェンツェル(ルクセンブルク、エキポ ケルンファルマ) | |
6位 | ユーゴ・オフステテール(フランス、イスラエル・プレミアテック) | +0:16 |
7位 | サムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
8位 | アンドレアス・ストックブロ(デンマーク、ユニベット・ティティマ・ロケッツ) | +0:17 |
9位 | ミラン・ランホーフェ(ベルギー、フランダース・バロワーズ) | |
10位 | ロバン・フロワドゥヴォー(スイス、チューダープロサイクリング) | +0:18 |
その他の特別賞
山岳賞 | ベン・チルトン(イギリスナショナルチーム) |
ポイント賞 | オラフ・コーイ(オランダ、ィスマ・リースアバイク) |
ヤングライダー賞 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) |
チーム総合成績 | ウノエックス・モビリティ |
text:So.Isobe
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