シマック・レディース・ツアー最終日にロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が圧勝。6日間で実にステージ5勝を挙げ、総合優勝を達成した。

現役最終レースとなったエレン・ファンダイク(オランダ、リドル・トレック)とサラ・ロイ(オーストラリア、EFエデュケーション・オートリー) photo:Simac Ladies Tour
オランダで開催されたシマック・レディース・ツアー(UCI女子ワールドツアー)の最終第6ステージは、リヒテンフォールデを発着する156.3kmの平坦コース。前日のタイムトライアルで好走し、総合優勝まであと一歩に迫ったロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)のステージ5勝目に期待が掛かった。
スタート前には、この日が現役最終レースとなるエレン・ファンダイク(オランダ、リドル・トレック)とサラ・ロイ(オーストラリア、EFエデュケーション・オートリー)が引退セレモニーを実施。母国でキャリアを終えるファンダイクの元には家族が駆けつけ、個人タイムトライアルで過去3度世界女王に、過去4度欧州女王に輝いた、輝かしいキャリアの閉幕を祝った。

コース前半区間に用意されたグラベル区間。乾いた砂利の上を集団が突き進む photo:Simac Ladies Tour

グラベル区間のペースアップに対応するロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:Simac Ladies Tour
この日はジョシー・タルボット(オーストラリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)が一人逃げ。中盤までのグラベル区間ではペースアップが掛かったものの、ウィーベスは全て無事に捌ききる。残り24km地点でタルボットを引き戻すと、アタックが頻発し、リブ・アルウラー・ジェイコがほぼ全てにメンバーを乗せる積極策を見せたものの、功を奏さず集団のままフィニッシュ前へとなだれ込んだ。
マルゴー・ヴィジー(フランス)のためにヴィスマ・リースアバイクがトレインを組み、バルバラ・グアリスキ(イタリア、SDワークス・プロタイム)に導かれたウィーベスが順位を上げて、するりとヴィスマトレインに割り込んでポジションを確保。タイミングを待って踏み込んだウィーベスに対してライバル勢は対抗する術が残っていなかった。

6ステージ中5勝目を掴んだロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:Simac Ladies Tour

TT世界女王x3、TT欧州女王x4。エレン・ファンダイク(オランダ、リドル・トレック)が輝かしいキャリアに終止符を打った photo:Simac Ladies Tour 
完全勝利を喜ぶロレーナ・ウィーベス(オランダ)とSDワークス・プロタイムのチームメイトたち photo:Simac Ladies Tour
「最終日は勝って終わりたいと思っていたけれど、それが実現できた。これまで6ステージ中5ステージを勝ったのはバロワーズ・レディースツアーで一度だけ経験があるけれど、ワールドツアーレベルでは初めて。スプリントで無敗を維持できたのは素晴らしいこと」と、実に6ステージ中5勝と総合優勝をかっさらったウィーベスは言う。
「2月からレースを走っているので、ツール・ド・フランス・ファムの後は少し休んで自転車から距離を置き、精神的にリフレッシュするように努めた。勝ち続けたいならバランスを取らなきゃいけない。グラベル区間ではアタックに対処し、最後はチームメイトがまとめ上げてくれた。チームにとって素晴らしい成果になった」と、2022年に記録した自身最多勝利数「シーズン23勝」を達成したウィーベスは話している。

シマック・レディースツアー2025総合表彰台。ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)がリーダージャージを維持しきった photo:Simac Ladies Tour

オランダで開催されたシマック・レディース・ツアー(UCI女子ワールドツアー)の最終第6ステージは、リヒテンフォールデを発着する156.3kmの平坦コース。前日のタイムトライアルで好走し、総合優勝まであと一歩に迫ったロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)のステージ5勝目に期待が掛かった。
スタート前には、この日が現役最終レースとなるエレン・ファンダイク(オランダ、リドル・トレック)とサラ・ロイ(オーストラリア、EFエデュケーション・オートリー)が引退セレモニーを実施。母国でキャリアを終えるファンダイクの元には家族が駆けつけ、個人タイムトライアルで過去3度世界女王に、過去4度欧州女王に輝いた、輝かしいキャリアの閉幕を祝った。


この日はジョシー・タルボット(オーストラリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)が一人逃げ。中盤までのグラベル区間ではペースアップが掛かったものの、ウィーベスは全て無事に捌ききる。残り24km地点でタルボットを引き戻すと、アタックが頻発し、リブ・アルウラー・ジェイコがほぼ全てにメンバーを乗せる積極策を見せたものの、功を奏さず集団のままフィニッシュ前へとなだれ込んだ。
マルゴー・ヴィジー(フランス)のためにヴィスマ・リースアバイクがトレインを組み、バルバラ・グアリスキ(イタリア、SDワークス・プロタイム)に導かれたウィーベスが順位を上げて、するりとヴィスマトレインに割り込んでポジションを確保。タイミングを待って踏み込んだウィーベスに対してライバル勢は対抗する術が残っていなかった。



「最終日は勝って終わりたいと思っていたけれど、それが実現できた。これまで6ステージ中5ステージを勝ったのはバロワーズ・レディースツアーで一度だけ経験があるけれど、ワールドツアーレベルでは初めて。スプリントで無敗を維持できたのは素晴らしいこと」と、実に6ステージ中5勝と総合優勝をかっさらったウィーベスは言う。
「2月からレースを走っているので、ツール・ド・フランス・ファムの後は少し休んで自転車から距離を置き、精神的にリフレッシュするように努めた。勝ち続けたいならバランスを取らなきゃいけない。グラベル区間ではアタックに対処し、最後はチームメイトがまとめ上げてくれた。チームにとって素晴らしい成果になった」と、2022年に記録した自身最多勝利数「シーズン23勝」を達成したウィーベスは話している。

シマック・レディースツアー2025第6ステージ
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 3:45:46 |
2位 | ニンケ・フェインホーフェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
3位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) | |
4位 | キアラ・コンソンニ(イタリア、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
5位 | メーガン・ジャストラブ(アメリカ、ピクニック・ポストNL) | |
6位 | リンダ・ザネッティ(スイス、ウノエックス・モビリティ) | |
7位 | レティツィア・パテルノステル(イタリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | |
8位 | アマリー・ディデリクセン(デンマーク、コフィディス) | |
9位 | シャリ・ボサイト(ベルギー、AGインシュランス・スーダル) | |
10位 | カヤ・リーシュ(ポーランド、ローランド) |
個人総合成績
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 15:26:45 |
2位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) | +0:54 |
3位 | メーガン・ジャストラブ(アメリカ、ピクニック・ポストNL) | +1:01 |
4位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
5位 | マルゴー・ヴィジー(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:06 |
6位 | クリスティーナ・シュヴァインバーガー(オーストリア、フェニックス・ドゥクーニンク) | +1:07 |
7位 | リーケ・ノーイェン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:25 |
8位 | カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAE・チームADQ) | +1:26 |
9位 | リリー・ウィリアムズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) | +1:37 |
10位 | キャット・ファーガソン(イギリス、モビスター) | +1:46 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) |
ヤングライダー賞 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) |
チーム総合成績 | ヴィスマ・リースアバイク |
text:So Isobe
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