小集団スプリントから執念の勝利を掴んだマッズ・ピーダスン。惜しくも敗れたアウラールやフリーゴ、抗議者乱入の混乱を語るダンバーなど、選手たちのコメントで第15ステージを振り返る。
ステージ優勝&マイヨプントス(ポイント賞) マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)

マイヨプントス(ポイント賞)のリードも拡大したマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) photo:A.S.O.
(逃げに乗った)ほとんど全ての選手が自分をマークしていた状況で勝てたことは、勝利をさらに甘美なものにしてくれる。チームは一日中よく働いてくれた。チームから最初の逃げ集団に5名が入り、2つ目の山岳で2名(ヴァインとフェルヴァーケ)が先行した。
彼らは本当に強く、大きなタイム差を築いた。だがチームメイトは自分の勝利のために懸命に追走してくれた。全員が自分たちをマークし、(集団スプリントに持ち込むという)計画が知られている中で、それでも勝利できたのだからなおさら嬉しい。信じられない勝利だよ。
最後はすべての動きに対応する以外、選択肢がなかった。スピードを少し高めに保ち、アタックを抑制した。フリーゴが残り700〜800mから加速する完璧な走りをして、僕は徐々に差を詰め、それが結果的にリードアウトとなった。コーナーを抜けたら残り220mだったから、そこがスプリントのタイミングだった。
─これがプロ通算60勝目、グランツールでは11勝目、そして今大会でようやくの勝利となった。
ここで勝ちたいという気持ちが強かったし、今日はそれを達成できた。
ステージ2位 オールイス・アウラール(ベネズエラ、モビスター)

ピーダスンに敗れたオールイス・アウラール(ベネズエラ、モビスター) photo:CorVos
今日は僕たちが狙っていたステージで、チームは最初からよく動いてくれた。優勝候補はピーダスンだと分かっていたし、彼がいるところに僕たちもいなければならないと理解していた。幸運にも2名のチームメイトが僕を支えてくれ、おかげで素晴らしい走りができた。
残念なのは最終コーナーで落車があり、ブレーキをかけざるを得なかったこと。その後追い上げるのはとても難しかった。ピーダスンは素晴らしい選手だし、彼を祝福したい。チーム全体として良いレースをしているし、モチベーションも高い。これからも挑戦を続けていかなければならない。
ステージ3位 マルコ・フリーゴ(イタリア、イスラエル・プレミアテック)

先頭2名にフリーゴら追走集団が追いついた photo:A.S.O.
グランツールで(2位に入った第7ステージに続き)再び表彰台に立つことができた。今日は逃げ切りに適したレイアウトで、勝利を目指して戦った。ラスト2kmでの走りに後悔はあるが、負けた相手がピーダスンなので仕方がない。
抗議者突撃の様子を語るエディ・ダンバー(アイルランド、ジェイコ・アルウラー)
突然男が木の間から飛び込んできたんだ。幸いにも直前で転んだものの、そうでなければより多くの選手が落車していただろう。
マイヨロホ ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)

マイヨロホ姿のヴィンゲゴー photo:CorVos
マッズ(ピーダスン)とはこのブエルタやその前のレースから集団内で話す仲だ。彼はナイスガイで、正直、彼の勝利が嬉しい。
─なぜチームから誰も逃げに送らなかったのか?
脚を休ませたかったから。それでもディラン(ファンバーレ)とウィルコ(ケルデルマン)は集団牽引をしなければならなかった。彼らにとってはイージーな日にはならなかっただろうが、理想的なステージとなったよ。明日の休息日が楽しみで、短めのライドとリラックスした時間を送りたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
ステージ優勝&マイヨプントス(ポイント賞) マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)

(逃げに乗った)ほとんど全ての選手が自分をマークしていた状況で勝てたことは、勝利をさらに甘美なものにしてくれる。チームは一日中よく働いてくれた。チームから最初の逃げ集団に5名が入り、2つ目の山岳で2名(ヴァインとフェルヴァーケ)が先行した。
彼らは本当に強く、大きなタイム差を築いた。だがチームメイトは自分の勝利のために懸命に追走してくれた。全員が自分たちをマークし、(集団スプリントに持ち込むという)計画が知られている中で、それでも勝利できたのだからなおさら嬉しい。信じられない勝利だよ。
最後はすべての動きに対応する以外、選択肢がなかった。スピードを少し高めに保ち、アタックを抑制した。フリーゴが残り700〜800mから加速する完璧な走りをして、僕は徐々に差を詰め、それが結果的にリードアウトとなった。コーナーを抜けたら残り220mだったから、そこがスプリントのタイミングだった。
─これがプロ通算60勝目、グランツールでは11勝目、そして今大会でようやくの勝利となった。
ここで勝ちたいという気持ちが強かったし、今日はそれを達成できた。
ステージ2位 オールイス・アウラール(ベネズエラ、モビスター)

今日は僕たちが狙っていたステージで、チームは最初からよく動いてくれた。優勝候補はピーダスンだと分かっていたし、彼がいるところに僕たちもいなければならないと理解していた。幸運にも2名のチームメイトが僕を支えてくれ、おかげで素晴らしい走りができた。
残念なのは最終コーナーで落車があり、ブレーキをかけざるを得なかったこと。その後追い上げるのはとても難しかった。ピーダスンは素晴らしい選手だし、彼を祝福したい。チーム全体として良いレースをしているし、モチベーションも高い。これからも挑戦を続けていかなければならない。
ステージ3位 マルコ・フリーゴ(イタリア、イスラエル・プレミアテック)

グランツールで(2位に入った第7ステージに続き)再び表彰台に立つことができた。今日は逃げ切りに適したレイアウトで、勝利を目指して戦った。ラスト2kmでの走りに後悔はあるが、負けた相手がピーダスンなので仕方がない。
抗議者突撃の様子を語るエディ・ダンバー(アイルランド、ジェイコ・アルウラー)
突然男が木の間から飛び込んできたんだ。幸いにも直前で転んだものの、そうでなければより多くの選手が落車していただろう。
マイヨロホ ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)

マッズ(ピーダスン)とはこのブエルタやその前のレースから集団内で話す仲だ。彼はナイスガイで、正直、彼の勝利が嬉しい。
─なぜチームから誰も逃げに送らなかったのか?
脚を休ませたかったから。それでもディラン(ファンバーレ)とウィルコ(ケルデルマン)は集団牽引をしなければならなかった。彼らにとってはイージーな日にはならなかっただろうが、理想的なステージとなったよ。明日の休息日が楽しみで、短めのライドとリラックスした時間を送りたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
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