10月5日(日)に開催された茨城シクロクロス第1戦土浦ステージ。JCXシリーズ開幕戦となった男子エリートは小坂光(Utsunomiya Lux)がスプリントを制す。女子はジュニアの日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team)が先着し、2着の竹村舞葉(SHIDO-WORKS)が女子エリートのJCXシリーズで初優勝を決めた。
女子エリート:竹村舞葉(SHIDO-WORKS)がJCX初優勝

女子エリート(WE1)はジュニアカテゴリーと同時出走となった photo:Michinari TAKAGI
女子エリート(WE1)はジュニアカテゴリーと同時出走となり、鵜飼知春(and more)や椿井和佳奈、竹村舞葉(SHIDO-WORKS)などエリートの上位陣が最前列に並び、2列目に昨年の女子U17の全日本チャンピオンである日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team)や小林碧(AX cyclocross team)らジュニアの選手たちが並んでスタートを待つ。
13時30分の号砲で一気にスタートし、鵜飼がホールショットを獲得。その直後、1周目からテクニカルなコーナーで差をつけたジュニアカテゴリーの日吉がトップに立った。山下歩希(弱虫ペダルサイクリングチーム)がポジションを上げてWE1のトップに立ち、竹村と椿井が続いていく。

鵜飼知春(and more)がホールショットを獲得 photo:Michinari TAKAGI 
1周目からテクニカルなコーナーで差をつけたジュニアカテゴリーの日吉がトップに立った photo:Michinari TAKAGI

テクニカルな段差のセクションをクリアしていく竹村舞葉(SHIDO-WORKS) photo:Michinari TAKAGI

鵜飼知春(and more)と椿井和佳奈、安藤沙弥(SHIDO-WORKS)の2位集団が形成され photo:Michinari TAKAGI
レース終盤に差し掛かるとジュニアのトップはハイペースで走り続ける日吉が後続とのリードをどんどん広げていく。安定したペースで走り続ける竹村が2番手かつ、WE1のトップに躍り出る。さらに、鵜飼と椿井、安藤沙弥(SHIDO-WORKS)による女子エリートの2位集団が形成され、抜きつ抜かれつのデッドヒートが繰り広げた。
1周目からトップに立ち、ジュニアカテゴリーのデビュー戦で安定したペースで走り続けた日吉が、強豪エリート勢をも寄せ付けない強さでジュニアで初優勝。続いて竹村が2位集団との差を広げフィニッシュ。JCXシリーズの女子エリートの初優勝を飾った。

竹村舞葉(SHIDO-WORKS)がJCX初優勝 photo:Michinari TAKAGI
「MTBの方で転んでしまい、実は肋骨を骨折していたんです。先頭の鵜飼を抜いてからも頑張って踏み続けて、JCXで初優勝できて良かったです、全日本選手権を目標にシーズン頑張っていきたいと思います!」と竹村はレースを振り返った。

女子エリートの表彰式 photo:Michinari TAKAGI

女子ジュニアの表彰式 photo:Michinari TAKAGI
男子エリート:小坂光(Utsunomiya Lux)がスプリントで優勝

ロケットスタートを決めた小坂光(Utsunomiya Lux)がホールショットを獲得 photo:Keisuke AKIMOTO
JCXシリーズ開幕戦の男子エリート(ME1)は全日本王者の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)や沢田時(宇都宮ブリッツェン)は同日開催のOITAサイクルフェス2025 おおいたアーバンクラシックに出場したため不参加だったが、全国各地から90名が参戦した。元全日本チャンピオンの小坂光(Utsunomiya Lux)や永野昇海(イナーメ信濃山形)、佐々木啄人らが最前列に揃った。
14時30分になり、ME1の選手たちが一斉にスタートし、切れ味鋭い飛び出しを決めた小坂がホールショットを獲得。その後、序盤の混戦を上手く抜け出した小坂と佐々木啄人、そして私こと高木三千成(AX cyclocross team)が先頭パックを形成。先頭グループの2人とともににローテーションを回して後続との差が広がっていった。

小坂光(Utsunomiya Lux)を先頭にレースを展開 photo:Keisuke AKIMOTO

序盤の混戦を上手く抜け出した小坂光(Utsunomiya Lux)と佐々木啄人、高木三千成(AX cyclocross team)が先頭パックを形成 photo:Keisuke AKIMOTO
中盤には後方から単独でアタックした千田尚孝(自転車村R)が先頭の3人に追いつきて4名に。その後安定したハイペースを刻みながら、レースを展開していく。
先頭パック内で強さが光っていたのは、やはり全日本チャンピオン経験者の小坂だった。とにかくミスがなく、極めてスムーズ。後ろから見ていても走りはどこか冷静で、必死にペダルを回す自分との差は小さくない。自分が終盤戦の逆バンクで落車して離れてしまったが、その走りは参考になることばかりだった。

3人は協調体制を取りローテーションを回しながら、後続との差を広げていく photo:Keisuke AKIMOTO

千田尚孝(自転車村R)が先頭の3人に追いつき、先頭は4名に photo:Keisuke AKIMOTO
自分は最終周回に入るホームストレートで先頭パックに追いつき、再び4名に。テクニカルなコーナーが続く区間で佐々木がアタックし、小坂が追走。千田と自分は遅れてしまい、5秒ほど後方で追走を強いられた。
林間セクションを終えたところで、佐々木が再びアタックしたものの、小坂が冷静に反応。そして最終コーナーの立ち上がりからロングスプリントで小坂が、佐々木を引き離し、JCX開幕戦で優勝を決めた。

小坂光(Utsunomiya Lux)がJCX開幕戦で優勝を決めた photo:Keisuke AKIMOTO
「終始先頭集団で駆け引きをしながら走っていました。最後の階段から林間セクションで自信があったので、そこで仕掛けるつもりが先に佐々木くんがアタックして、付いていって最後はスプリントで勝てました。若い選手はみんな強いので、全日本選手権に向けて僕も負けじと粘って頑張っていきたいですね。あと息子と一緒に表彰台に上るのも夢だったので、一緒に上がれて最高です」と小坂は笑顔でコメントした。

男子エリートの表彰式 photo:Keisuke AKIMOTO
その他のレース結果

華麗なバニーホップでシケインをクリアしていく三上将醐(アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)はMJで優勝 photo:Michinari TAKAGI

MM35-39とMM40-44、MM45-49は同時スタートとなった photo:Michinari TAKAGI

弱虫ペダルの渡辺航先生(総北高校自転車競技部OB)はME4Bに参戦し、20位でゴールしている photo:Michinari TAKAGI
ジュニアでは序盤から抜け出した三上将醐(アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)が圧勝し、独走優勝。MU17は諏訪琉生(W.V.OTA)、MU15は村上鳳冴、 WU17は皆木海音(Aventura Cycling)が優勝を決めた。
マスターズクラスのMM35-39は佐野千尋(イナーメ信濃山形)、MM40-44は藤田耕志(RINGO ROAD)、MM45-49は井上耕治(Ino With Stoked Cycle)、MM50-54は筧五郎(都製餡チーム)、 MM55-59は塩見学(BBQ Masters)、MM60-64は佐藤稔(スワコレーシングチーム)、MM65-69は増田謙一(SHIDO-WORKS)、WMは西山みゆきが優勝。

MU17のスタートシーン photo:Michinari TAKAGI

終盤まで4人の争いとなったMM50-54を筧五郎(都製餡チーム)が制す photo:Michinari TAKAGI

MM50-54の表彰式 photo:Michinari TAKAGI 
弱虫ペダルチャリティサコッシュ販売&サイン会が行われた photo:Michinari TAKAGI

マスターズでは恒例の集合写真 photo:Michinari TAKAGI
ME2は平山雷斗(日本大学)、ME3は福壽健(セマスR新松戸)、WE2+3は浅見直子(SuiMe)、ME4Aは物井邑(夏草サイクリングチーム)、ME4Bは御堂力哉(TEAM EMMA Cycling)が上位クラスへの昇格を決めている。
女子エリート:竹村舞葉(SHIDO-WORKS)がJCX初優勝

女子エリート(WE1)はジュニアカテゴリーと同時出走となり、鵜飼知春(and more)や椿井和佳奈、竹村舞葉(SHIDO-WORKS)などエリートの上位陣が最前列に並び、2列目に昨年の女子U17の全日本チャンピオンである日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team)や小林碧(AX cyclocross team)らジュニアの選手たちが並んでスタートを待つ。
13時30分の号砲で一気にスタートし、鵜飼がホールショットを獲得。その直後、1周目からテクニカルなコーナーで差をつけたジュニアカテゴリーの日吉がトップに立った。山下歩希(弱虫ペダルサイクリングチーム)がポジションを上げてWE1のトップに立ち、竹村と椿井が続いていく。




レース終盤に差し掛かるとジュニアのトップはハイペースで走り続ける日吉が後続とのリードをどんどん広げていく。安定したペースで走り続ける竹村が2番手かつ、WE1のトップに躍り出る。さらに、鵜飼と椿井、安藤沙弥(SHIDO-WORKS)による女子エリートの2位集団が形成され、抜きつ抜かれつのデッドヒートが繰り広げた。
1周目からトップに立ち、ジュニアカテゴリーのデビュー戦で安定したペースで走り続けた日吉が、強豪エリート勢をも寄せ付けない強さでジュニアで初優勝。続いて竹村が2位集団との差を広げフィニッシュ。JCXシリーズの女子エリートの初優勝を飾った。

「MTBの方で転んでしまい、実は肋骨を骨折していたんです。先頭の鵜飼を抜いてからも頑張って踏み続けて、JCXで初優勝できて良かったです、全日本選手権を目標にシーズン頑張っていきたいと思います!」と竹村はレースを振り返った。


男子エリート:小坂光(Utsunomiya Lux)がスプリントで優勝

JCXシリーズ開幕戦の男子エリート(ME1)は全日本王者の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)や沢田時(宇都宮ブリッツェン)は同日開催のOITAサイクルフェス2025 おおいたアーバンクラシックに出場したため不参加だったが、全国各地から90名が参戦した。元全日本チャンピオンの小坂光(Utsunomiya Lux)や永野昇海(イナーメ信濃山形)、佐々木啄人らが最前列に揃った。
14時30分になり、ME1の選手たちが一斉にスタートし、切れ味鋭い飛び出しを決めた小坂がホールショットを獲得。その後、序盤の混戦を上手く抜け出した小坂と佐々木啄人、そして私こと高木三千成(AX cyclocross team)が先頭パックを形成。先頭グループの2人とともににローテーションを回して後続との差が広がっていった。


中盤には後方から単独でアタックした千田尚孝(自転車村R)が先頭の3人に追いつきて4名に。その後安定したハイペースを刻みながら、レースを展開していく。
先頭パック内で強さが光っていたのは、やはり全日本チャンピオン経験者の小坂だった。とにかくミスがなく、極めてスムーズ。後ろから見ていても走りはどこか冷静で、必死にペダルを回す自分との差は小さくない。自分が終盤戦の逆バンクで落車して離れてしまったが、その走りは参考になることばかりだった。


自分は最終周回に入るホームストレートで先頭パックに追いつき、再び4名に。テクニカルなコーナーが続く区間で佐々木がアタックし、小坂が追走。千田と自分は遅れてしまい、5秒ほど後方で追走を強いられた。
林間セクションを終えたところで、佐々木が再びアタックしたものの、小坂が冷静に反応。そして最終コーナーの立ち上がりからロングスプリントで小坂が、佐々木を引き離し、JCX開幕戦で優勝を決めた。

「終始先頭集団で駆け引きをしながら走っていました。最後の階段から林間セクションで自信があったので、そこで仕掛けるつもりが先に佐々木くんがアタックして、付いていって最後はスプリントで勝てました。若い選手はみんな強いので、全日本選手権に向けて僕も負けじと粘って頑張っていきたいですね。あと息子と一緒に表彰台に上るのも夢だったので、一緒に上がれて最高です」と小坂は笑顔でコメントした。

その他のレース結果



ジュニアでは序盤から抜け出した三上将醐(アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)が圧勝し、独走優勝。MU17は諏訪琉生(W.V.OTA)、MU15は村上鳳冴、 WU17は皆木海音(Aventura Cycling)が優勝を決めた。
マスターズクラスのMM35-39は佐野千尋(イナーメ信濃山形)、MM40-44は藤田耕志(RINGO ROAD)、MM45-49は井上耕治(Ino With Stoked Cycle)、MM50-54は筧五郎(都製餡チーム)、 MM55-59は塩見学(BBQ Masters)、MM60-64は佐藤稔(スワコレーシングチーム)、MM65-69は増田謙一(SHIDO-WORKS)、WMは西山みゆきが優勝。





ME2は平山雷斗(日本大学)、ME3は福壽健(セマスR新松戸)、WE2+3は浅見直子(SuiMe)、ME4Aは物井邑(夏草サイクリングチーム)、ME4Bは御堂力哉(TEAM EMMA Cycling)が上位クラスへの昇格を決めている。
エリート男子(ME1)リザルト
1位 | 小坂光(Utsunomiya Lux) | 1:01:44.070 |
2位 | 佐々木啄人 | +00:01 |
3位 | 高木三千成(AX cyclocross team) | +00:11 |
4位 | 千田尚孝(自転車村R) | +00:21 |
5位 | 比護任(イナーメ信濃山形) | +01:01 |
エリート女子(WE1)リザルト
1位 | 竹村舞葉(SHIDO-WORKS) | 40:43.790 |
2位 | 椿井和佳奈 | +00:14 |
3位 | 鵜飼知春(and more) | +00:17 |
4位 | 安藤沙弥(SHIDO-WORKS) | +00:26 |
5位 | 網野聡美 (ウィンディー筑波シクロクロスチーム) | +00:30 |
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