METやDMTといったタデイ・ポガチャルが使用するブランドを扱うミズタニ自転車。取り扱う国内外ブランドの製品が集まる展示会から気になる製品をピックアップして紹介しよう。



ポガチャルの活躍によって注目度がますます高まるDMTのPOGI'S SUPERLIGHT

2025年はタデイ・ポガチャルの年と言っても過言ではないだろう。モニュメントは3勝、ツール・ド・フランスとロード世界選手権制覇という輝かしい成績を収め、UCIポイントランキングでも首位を獲得した。

世界中から注目されるポガチャルが使用する機材も同様に気になる存在。長年ポガチャルを足元から支えるDMTは、彼との共同開発に積極的に取り組みフラッグシップシューズを生み出してきた。

現在はPOGI'S SUPERLIGHTをポガチャルは着用。このシューズは片側195gという軽量性を達成しており、極限のレース環境において重量的なアドバンテージをもたらす。また、このシューズのために開発されたカーボンアウトソールも備えており、3Dエンジニアードニットと合わせて優れたフィット性と剛性を実現している。シクロワイアードでもインプレッションを行なっている。記事は→こちら

POGI'Sと並ぶフラッグシップのKR0 EVO

DMTはミドルグレードにも得意とするニットアッパーを採用する

POGI’Sと並ぶハイエンドモデルのKR0 EVOなどもDMTの技術が余すことなく投入されたハイパフォーマンスモデルだ。他にもKR1やKR30などミドルグレードもDMTが得意とするニットアッパーが採用されているため、ぜひチェックしてもらいたい。

ツール・ド・フランスでUAEチームエミレーツXRGのメンバーが着用していたMETの新型TRENTA 3K CARBONは10月中旬に発表となっており、展示会ではその造形を多くのショップが注目していた。7年もラインアップされたモデルの新作には大きな期待がかけられている。

プロテクターを装備したメッシュベストのVENTURE VEST

背面にはハイドレーションパックが収納可能となっている

METが展開するオフロードブランドのブルーグラスからはVENTURE VESTというプロテクターが新たに登場する。SAS-TEC製バックプロテクターとメッシュ生地がメイン素材となり、安全性と通気性を両立したモデルとなっている。

使い勝手を追求した幾つもの設計が施されており、1.5Lのハイドレーションパック用収納ポケットやジャケットなどを入れるのに適した腰ポケット、ジッパー付きポケットなどが備えられている。また着脱が容易になる腰部分のジッパーや、調整が簡単なアジャスターなどもユーザビリティを高めている。

デイティの取り扱いをミズタニ自転車が開始する

デイティはカラー系のパーツが多くラインアップされている
ペダルまでトータルコーディネートが可能だ



マウンテンバイク関連のトピックとしては、ミズタニ自転車がDEITY(デイティ)というブランドの取り扱いを開始する。完成車にもスペックインされるブランドのハンドルやステム、ペダルなどが展開される予定だ。DMRなども扱うラインアップの中でデイティの特徴はカラーラインアップが豊富な点。パーツコーディネートの選択肢としてデイティも候補に入れられそうだ。

コンチネンタルのXC系マウンテンバイクタイヤは今年総刷新された。DUBNITAL(ドライ)、TRINOTAL(ミックス路面)、MAGNOTAL(マッド)用の3種類が用意されており、それぞれにケーシングとコンパウンドが異なるモデルも揃えられている。自分に合ったタイヤを使用することで、コンチネンタルタイヤの性能を引き出せるはずだ。

コンチネンタルはXC系マウンテンバイクタイヤを総刷新した

フィードバックスポーツからは新型ポンプのPneuma CC Floor Pumpが登場。一般的なポンプのようなルックスをしているが、独自の設計が盛り込まれたユニークなポンプに仕上がっている。特徴の一つがブースター機能を内蔵していること。大型タンクを備えていないものの、ポンプ内に空気を溜めてから、一気にタイヤに流し込むことが可能となっている。

そして、シリンダーが上側になる倒立式となっていることも魅力だ。倒立フォーク同様に剛性が高まり、ポンピング時の安定感が向上する。直径102mmという大型エアゲージも備えられており、使い勝手を高めている。

フィードバックスポーツ Pneuma CC Floor Pump

スタンズの新型バルブも空気流量を増加させる設計が施されている
ディフィートのエアロソックスEVO JET



スタンズはEXO-CORE VALVEという新しいチューブレスバルブをリリース。空気の流れを向上させるエアフローホールを備えており、タイヤインサート併用時でもエアとシーラントの流れを確保。バルブコアをツールなしで外せる構造を採用しており、作業性も高めている。またスタンズはケミカル類にも参入するという。

またディフィートのEVO JETソックスに注目する来場者も多かった。これはカフ部分がエアロを意識したデザインとなっており、僅かでもアドバンテージを得たい方にはおすすめだ。ヴィスマ・リースアバイクの選手たちも着用しており、その信頼感はお墨付き。

シマノは今年マウンテンバイクコンポーネントを一気にモデルチェンジした

シマノはGRXも無線化を行なっており、そのディティールを来場者がチェックした

ミズタニ自転車は国内ブランドも数多く取り扱っており、シマノは代表的なブランドとなっている。今年シマノは複数のMTBコンポーネントを一気にリリースしており、XTRやDEORE XTをナイナーに搭載した展示車が並べられていた。ついに無線変速となったコンポーネントはやはり注目度が高く、変速の具合を試している方が多かった。

そして、Q'AUTOを搭載した試乗車も用意されており、ローラー台の上ながら、自動変速を試すことができた。その性能はもちろん気になるところだが、ナイナーのRTL9で組み上げられた試乗車をみて、グラベルバイクで組み上げても良いというのは新たな発見となった。

Q'AUTOがナイナーのRTL9に組み込まれた試乗車が用意された

シマノのQ'AUTOは来場者から注目された

オーストリッチの輪行バッグOS-500を利用したことのあるサイクリストは多いはずだ。シンプルな作りで自転車を収納しやすく、国内の飛行機輪行であればこなせてしまう銘品だ。そんな定番製品のアップデート版が展示会でお披露目されていた。

端的に説明すると幅広のマチを設けることで、これまで以上に収納に余裕があるバッグへと進化している。ステム一体型ハンドル搭載のロードバイクや、グラベルバイクなども収納しやすくなっており、最新バイクに対応した形になる。荷物を満載にした後に、ジッパーを引き上げる動作も楽になっているという。ツール・ド・おきなわやニセコクラシックに出場する方はぜひチェックしてもらいたい。

オーストリッチからOS-500のアップデートバージョンが登場している

グラベルバイクにも対応できるサイズとなった

自転車盗難防止スマートデバイスのオルターロック第三世代はコンパクトな作りとなった

自転車盗難防止スマートデバイスのオルターロックは第3世代のモデルが展示されていた。デバイス本体が長さ167mm、幅28mm、厚さ9mmという大きさまでコンパクト化が進んでおり、エアロを意識したボトルケージ台座にも装備しやすくなっていることが特徴だ。

通信方式もアップデートされており、LTE-Mによって幅広いエリアをカバー。一部海外でも使えるようになったため、海外遠征でもオルターロックの防犯性能を期待できるという。位置測位はGNSSとWi-Fi、4G基地局によって行うため、ビル群でも追跡しやすい。ますます高価になるロードバイクを守るためのチョイスとして検討してみても良さそうだ。

キャットアイからコンパクトなフロントライトNANO Fがリリースされた

iRCのSPEEDEDGEシリーズも注目の的だ


Report:Gakuto Fujiwara
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