急遽、フィニッシュ地点がフィネストレ峠の頂上手前に変更となったジロ・デ・イタリア・ウィメン第8ステージ。4名に絞られた戦いをデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ)が制し、区間2勝目とともに総合首位ファンデルブレッヘンとの差を49秒まで縮めた。

山岳決戦の初日に臨む、マリアローザのアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:RCS Sport

ジロ・デ・イタリア・ウィメン第8ステージ image:RCS Sport 9日間の戦いであるジロ・デ・イタリア・ウィメン(UCIワールドツアー)も残すところあと2日。この日と翌日はマリアローザの持ち主を決める2日連続の山岳、山頂フィニッシュ。その初日となる第8ステージの舞台は、リーヴォリから平坦路を進み、登りの後半が未舗装路である超級山岳コッレ・デッレ・フィネストレ(距離18.5km/平均9.2%)を登坂。その後下り、3級山岳セストリエーレにフィニッシュするレイアウトが予定されていた。
しかし、フィネストレ峠の終盤が氷塊の崩落で通行不能となり、またその下りも氷雪崩の可能性が考えられたため、レース主催者はフィネストレ峠の頂上手前1km地点にフィニッシュラインを変更した。なお、この変更は選手たちがフィネストレ峠に突入してからの決断となった。

フィネストレ峠を目指すプロトン photo:RCS Sport

フィネストレ峠で牽引するローレン・ディクソン(イギリス、FDJユナイテッド・スエズ) photo:RCS Sport
この日はなかなか逃げが決まらなかったものの、前日2位だったベテラン、ルシンダ・ブラント(オランダ、リドル・トレック)を含む8名が先頭で集団を組む。しかしフィネストレ峠までに大きなリードを積み上げることはできず、頂上まで13km地点でメイン集団が吸収した。その直前にはマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)がプロトンから遅れ、総合5位のコンディションの悪さが露呈した。
プロトンは前日勝者でU23の世界王者であるセリア・ジェリー(フランス、FDJユナイテッド・スエズ)がデミ・フォレリング(オランダ)のためにペースを作る。高速牽引は最終アシストであるローレン・ディクソン(イギリス)に引き継がれ、集団は未舗装路に突入。そして遂に、選手たちにフィニッシュ地点の変更が伝えられた。

未舗装路区間に入り、先頭は4名に絞られた photo:RCS Sport
新たなフィニッシュまで残り6.5km地点では、イタリア王者で総合連覇中のエリーザ・ロンゴボルギーニ(UAEチームADQ)が集団から遅れていく。そしてディクソンが役割を終え、フォレリングが自ら作るハイテンポにはマリアローザを着るアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)を含め、3名しかついていくことができない。残り3.3km地点では総合4位につけるイザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック)がアタックした。
21歳でマリアビアンカ(ヤングライダー賞)を着るホルムグレンの飛び出しは決まらず、吸収直後にシッティングのまま静かにファンデルブレッヘンがペースを上げる。それにアントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)やフォレリングが冷静に対処。最終コーナーの手前でフォレリングが満を持して仕掛け、即席のフィニッシュラインに飛び込んだ。

最終コーナーの手前で加速したデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:RCS Sport

区間2勝目を飾ったデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos
「フィネストレが突然、最後の登りになったので不思議な感じだった。人生で最も奇妙なフィニッシュラインだったけれど、勝利できてとても嬉しい。本当に美しい登りで、とても楽しめた。でも昨夜の時点では、こんな形でフィニッシュするとは思っていなかった」とフォレリングは、今大会区間2勝目について、戸惑いと喜びを語った。
2位はホルムグレンで、3位はニーダーマイヤー。そしてファンデルブレッヘンは4位でフィニッシュし、マリアローザを死守。フォレリングはボーナスタイムを加算し、ファンデルブレッヘンとの差を1分から49秒差まで縮めた。

総合逆転に向け、好調をキープするデミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos


しかし、フィネストレ峠の終盤が氷塊の崩落で通行不能となり、またその下りも氷雪崩の可能性が考えられたため、レース主催者はフィネストレ峠の頂上手前1km地点にフィニッシュラインを変更した。なお、この変更は選手たちがフィネストレ峠に突入してからの決断となった。


この日はなかなか逃げが決まらなかったものの、前日2位だったベテラン、ルシンダ・ブラント(オランダ、リドル・トレック)を含む8名が先頭で集団を組む。しかしフィネストレ峠までに大きなリードを積み上げることはできず、頂上まで13km地点でメイン集団が吸収した。その直前にはマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)がプロトンから遅れ、総合5位のコンディションの悪さが露呈した。
プロトンは前日勝者でU23の世界王者であるセリア・ジェリー(フランス、FDJユナイテッド・スエズ)がデミ・フォレリング(オランダ)のためにペースを作る。高速牽引は最終アシストであるローレン・ディクソン(イギリス)に引き継がれ、集団は未舗装路に突入。そして遂に、選手たちにフィニッシュ地点の変更が伝えられた。

新たなフィニッシュまで残り6.5km地点では、イタリア王者で総合連覇中のエリーザ・ロンゴボルギーニ(UAEチームADQ)が集団から遅れていく。そしてディクソンが役割を終え、フォレリングが自ら作るハイテンポにはマリアローザを着るアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)を含め、3名しかついていくことができない。残り3.3km地点では総合4位につけるイザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック)がアタックした。
21歳でマリアビアンカ(ヤングライダー賞)を着るホルムグレンの飛び出しは決まらず、吸収直後にシッティングのまま静かにファンデルブレッヘンがペースを上げる。それにアントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)やフォレリングが冷静に対処。最終コーナーの手前でフォレリングが満を持して仕掛け、即席のフィニッシュラインに飛び込んだ。


「フィネストレが突然、最後の登りになったので不思議な感じだった。人生で最も奇妙なフィニッシュラインだったけれど、勝利できてとても嬉しい。本当に美しい登りで、とても楽しめた。でも昨夜の時点では、こんな形でフィニッシュするとは思っていなかった」とフォレリングは、今大会区間2勝目について、戸惑いと喜びを語った。
2位はホルムグレンで、3位はニーダーマイヤー。そしてファンデルブレッヘンは4位でフィニッシュし、マリアローザを死守。フォレリングはボーナスタイムを加算し、ファンデルブレッヘンとの差を1分から49秒差まで縮めた。

ジロ・デ・イタリア・ウィメン2026第8ステージ結果
| 1位 | デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) | 2:27:47 |
| 2位 | イザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック) | +0:01 |
| 3位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
| 4位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) | |
| 5位 | フェムケ・デフリース(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:53 |
| 6位 | マーレン・ロイサー(スイス、モビスター) | +0:56 |
| 7位 | ローレン・ディクソン(イギリス、FDJユナイテッド・スエズ) | +1:09 |
| 8位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | +1:38 |
| 9位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、リドル・トレック) | +1:46 |
| 10位 | ヴァレンティナ・カヴァラー(オーストリア、SDワークス・プロタイム) | +2:17 |
個人総合成績(マリアローザ)
| 1位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 26:08:24 |
| 2位 | デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) | +0:49 |
| 3位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +1:20 |
| 4位 | イザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック) | +1:55 |
| 5位 | マーレン・ロイサー(スイス、モビスター) | +2:58 |
| 6位 | フェムケ・デフリース(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +3:30 |
| 7位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | +3:44 |
| 8位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、リドル・トレック) | +4:18 |
| 9位 | ウルシュカ・ジガート(スロベニア、AGインシュランス・スーダル) | +5:48 |
| 10位 | ヴァレンティナ・カヴァラー(オーストリア、SDワークス・プロタイム) | +6:41 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) |
| 山岳賞 | デミ・フォレリング(オランダ、FDJユナイテッド・スエズ) |
| ヤングライダー賞 | イザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック) |
| チーム総合成績 | AGインシュランス・スーダル |
text:Sotaro.Arakawa
photo: RCS Sport
photo: RCS Sport
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