クリテリウム・デュ・ドーフィネから「ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ」に名称を改めたツール前哨戦が、6月7日に開幕する。ビッグ3は不在ながらもデルトロやフランス最注目若手のセクサス、ルーベ制覇後ロード復帰戦となるファンアールトなど、注目選手とコースを紹介する。

ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ2026 image:A.S.O.
ジロ・デ・イタリアが閉幕したヨーロッパの自転車ロードレースは、7月4日開幕のツール・ド・フランスへと向かっていく。その前哨戦の1つであるツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプが、本日6月7日にスタートする。レース名に聞き馴染みがないのは、今年クリテリウム・デュ・ドーフィネから名称変更されたためだ。
その理由は、元々フランス南東部のドーフィネ地方に由来する大会が、現在ではより広域なオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏を舞台としているため。2016年の地域圏再編で誕生した同地域圏からの支援もあり、長く親しまれた大会名がリニューアルされることとなった。

第7ステージ image:A.S.O. 
第8ステージ image:A.S.O.
しかしその内実は変わらず、レースは全8ステージで争われる。純粋な平坦ステージはないものの、3日目のチームタイムトライアルから丘陵、山岳まで、ツールを意識したバラエティに富んだレイアウトになっている。初日から1級山岳が設定された山岳ステージで幕を開け、6日目から最終日までは3日連続の山頂フィニッシュ。特に最終日は僅か120.1kmのショートコースに1級、超級、1級、超級と4つの山岳が詰め込まれた過酷なレイアウトだ。
ビッグ3不在のなか、UAE勢が総合争いの中心に

ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
2024年のツール総合トップ3という豪華メンバーが集った昨年から一転、今年はその3名が不在。タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)は1週間後の前哨戦、ツール・ド・スイスを選び、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)はジロ制覇後のため不出場。また、未発表のスペシャライズドバイクが目撃されたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)は、前哨戦を経ずにツールに向かう予定だ。
だからと言って、今年のオーヴェルニュの魅力がないわけでは決してない。総合優勝候補の筆頭は、体調不良を理由に直前でジロを欠場したジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)。3月下旬以来、実戦から離れているが、昨年のツール・ド・スイスなどワールドツアーのステージレースで3度の総合優勝を挙げており、1週間程度の戦いでは無類の強さと安定感を誇る。ちなみにツール出場は現時点で不透明だ。

イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
そのアルメイダとともに総合エースのコンビを組むのが、新世代の筆頭であるイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)だ。今年はUAEツアーとティレーノ〜アドリアティコで総合優勝を飾るなど、相変わらずの好調ぶりを見せており、自身初となるツールに向けて期待感が高まる。デルトロも4月上旬からレースを離れているため、トレーニングでどこまでコンディションを上げてきたかが注目される。
フランス期待のセクサスや、マイヨブラン候補も参戦

圧巻の走りで勝利したポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) photo:CorVos
現地フランスの注目度では、ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)がダントツだ。昨年のツール・ド・ラヴニール覇者で19歳のセクサスは、今年2月のプロ初勝利から4月のイツリア・バスクカントリーで区間3勝と総合優勝。ワンデーレースでもラ・フレーシュ・ワロンヌ優勝と強さを見せ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュではポガチャルに唯一食らいつき、堂々の2位に入った。一気にフランス、そして世界の注目を集めた存在だ。
同じく本戦のマイヨブラン(ヤングライダー賞)争いの候補ならば、フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック)も忘れてはならない。2月のヴォルタ・アン・アルガルヴェで総合優勝して以降、目立った結果はないが、マティアス・スケルモース(デンマーク)との共闘は必見だ。他にも今年からネットカンパニー・イネオスで走るオスカー・オンリー(イギリス)やマッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)らに注目だ。
ファンアールト、ファンヒルス、マシューズは復帰戦に

ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
総合勢ではない選手では、4月にパリ〜ルーベを初制覇したワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)が、それ以来のロードレースに臨む。またマキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は怪我からの復帰戦となり、同じくマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)も3月の両手首骨折から待望の復帰を果たす。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

ジロ・デ・イタリアが閉幕したヨーロッパの自転車ロードレースは、7月4日開幕のツール・ド・フランスへと向かっていく。その前哨戦の1つであるツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプが、本日6月7日にスタートする。レース名に聞き馴染みがないのは、今年クリテリウム・デュ・ドーフィネから名称変更されたためだ。
その理由は、元々フランス南東部のドーフィネ地方に由来する大会が、現在ではより広域なオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏を舞台としているため。2016年の地域圏再編で誕生した同地域圏からの支援もあり、長く親しまれた大会名がリニューアルされることとなった。


しかしその内実は変わらず、レースは全8ステージで争われる。純粋な平坦ステージはないものの、3日目のチームタイムトライアルから丘陵、山岳まで、ツールを意識したバラエティに富んだレイアウトになっている。初日から1級山岳が設定された山岳ステージで幕を開け、6日目から最終日までは3日連続の山頂フィニッシュ。特に最終日は僅か120.1kmのショートコースに1級、超級、1級、超級と4つの山岳が詰め込まれた過酷なレイアウトだ。
ビッグ3不在のなか、UAE勢が総合争いの中心に

2024年のツール総合トップ3という豪華メンバーが集った昨年から一転、今年はその3名が不在。タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)は1週間後の前哨戦、ツール・ド・スイスを選び、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)はジロ制覇後のため不出場。また、未発表のスペシャライズドバイクが目撃されたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)は、前哨戦を経ずにツールに向かう予定だ。
だからと言って、今年のオーヴェルニュの魅力がないわけでは決してない。総合優勝候補の筆頭は、体調不良を理由に直前でジロを欠場したジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)。3月下旬以来、実戦から離れているが、昨年のツール・ド・スイスなどワールドツアーのステージレースで3度の総合優勝を挙げており、1週間程度の戦いでは無類の強さと安定感を誇る。ちなみにツール出場は現時点で不透明だ。

そのアルメイダとともに総合エースのコンビを組むのが、新世代の筆頭であるイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)だ。今年はUAEツアーとティレーノ〜アドリアティコで総合優勝を飾るなど、相変わらずの好調ぶりを見せており、自身初となるツールに向けて期待感が高まる。デルトロも4月上旬からレースを離れているため、トレーニングでどこまでコンディションを上げてきたかが注目される。
フランス期待のセクサスや、マイヨブラン候補も参戦

現地フランスの注目度では、ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)がダントツだ。昨年のツール・ド・ラヴニール覇者で19歳のセクサスは、今年2月のプロ初勝利から4月のイツリア・バスクカントリーで区間3勝と総合優勝。ワンデーレースでもラ・フレーシュ・ワロンヌ優勝と強さを見せ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュではポガチャルに唯一食らいつき、堂々の2位に入った。一気にフランス、そして世界の注目を集めた存在だ。
同じく本戦のマイヨブラン(ヤングライダー賞)争いの候補ならば、フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック)も忘れてはならない。2月のヴォルタ・アン・アルガルヴェで総合優勝して以降、目立った結果はないが、マティアス・スケルモース(デンマーク)との共闘は必見だ。他にも今年からネットカンパニー・イネオスで走るオスカー・オンリー(イギリス)やマッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)らに注目だ。
ファンアールト、ファンヒルス、マシューズは復帰戦に

総合勢ではない選手では、4月にパリ〜ルーベを初制覇したワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)が、それ以来のロードレースに臨む。またマキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は怪我からの復帰戦となり、同じくマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)も3月の両手首骨折から待望の復帰を果たす。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos