ツール・ド・ふくしま2日目、メディオフォンド80kmのレースは、女子45-49歳カテゴリーに出場した金子広美(三重県自転車競技連盟)が女子全体の最速でフィニッシュして優勝。終盤まで金子と共に走った手塚悦子(IMEレーシング)が40-44歳カテゴリーで優勝した。男子50-54歳以上のカテゴリー勝者のコメントとあわせレポートする。

男女合わせて約700名が出走したメディオフォンド80kmのスタート待ちの列 photo:Satoru Kato
メディオフォンド80kmは男女別・年齢別カテゴリーに分けられた18のカテゴリーに計698名が出走した。16歳から75歳以上までカテゴリーが用意されるが、グランフォンド世界選手権の出場権が与えられるのは女子の19-34歳以上の全てのカテゴリー、男子は50-54歳以上のカテゴリーとなる。このため50歳以上の男子でグランフォンド世界選手権を目指すには、メディオフォンド80kmに出場する必要がある。
コースは、南相馬市の馬事公苑前をスタートし、グランフォンド140kmの中盤以降と同じルートを辿って楢葉町の天神岬スポーツ公園にフィニッシュする。グランフォンド140kmの集団と混走になるため、要所でのポジション取りが勝敗を分けるポイントになる。

スタートを待つメディオフォンド80kmの参加者 写真奥が福島原発20km圏内立入禁止の境だった場所 photo:Satoru Kato
ちなみに、スタート地点の馬事公苑は東日本大震災による福島第1原子力発電所の事故の際、立入禁止区域に指定された20km圏の境目になった場所で、コースの県道34号線には封鎖する柵が設置されていた所だったという。

メディオフォンド女子の大集団がスタートしていく photo:Makoto AYANO

メディオフォンド女子の集団先頭を引く金子広美(三重県自転車競技連盟) photo:Makoto AYANO 
メディオフォンド女子55-59歳に優勝した大石由美子 photo:Makoto AYANO
全カテゴリー計103名が一斉スタートした女子は、登りに入ってすぐ男子カテゴリーに追いついて混走に。ダム湖畔の狭い道路で数人が巻き込まれる落車が発生するも、葛尾村の山岳賞に向けて金子広美(三重県自転車競技連盟)と手塚悦子(IMEレーシング)がペースを上げて人数を絞り込み、富士ヒルクライム女子チャンプの大石由美子を含む3名が先行する。

メディオフォンド女子先頭、葛尾村KOMに向けて集団を絞り込む手塚悦子(IMEレーシング) photo:Makoto AYANO
長い下りで手塚がアタックすると大石が遅れ、金子と手塚の2名での勝負へ。残り500mからの登り口で金子が早めに仕掛け、手塚を引き離してフィニッシュ。45-49歳カテゴリーでの優勝と同時に、女子最速選手として福島県知事賞を受賞した。手塚は40-45歳カテゴリーで、大石は55-59歳カテゴリーでそれぞれ優勝した。

80km 女子45-49歳 表彰式 photo:Satoru Kato
女子45-49歳優勝 金子広美(三重県自転車競技連盟)
「スタートしてすぐに男子クラスと合流してしまって、登り初めのダムの湖畔道路で落車も発生してしまい、序盤は走りにくいレースになってしまいました。一緒にいるグループには「危ないから声を出していこう」と話して、登りで抜け出しを図りました。
登りで3人に絞られ、下りで手塚さんと2人になって迎えたゴール前の登りでも男子クラスの選手が前にたくさんいて、進路を塞がれてしまうと思ったので登り口で早めに仕掛けて右側からいきました。
ニセコ世界選のために去年からトレーニングを組み立ててきて、昨年の全日本選手権ロードにもUCIポイントを取らないように出場しませんでした。選手として走れる時に日本で世界選手権がある。やはり選手にとってレースはタイミングの巡り合わせです。ニセコ前には8月から高地トレーニングに入ってからの北海道入りになります。アルカンシェルを獲りたい!」

80km女子40-44歳優勝 手塚 悦子(IMEレーシング) photo:Satoru Kato

80km 女子40-44歳 表彰式 photo:Satoru Kato
女子総合2位/40-44歳優勝 手塚悦子(IMEレーシング)
「どうしても男子との混走が避けられず、でも女子たちで抜け出そうと葛尾KOMの登りでは一本引きで行きました。登りで金子さん大石さんとの3人になり、長い下りでも仕掛けて金子さんと2人になり、そこから最後までは協調して走りました。最後はゴール前の登りで金子さんに早めに仕掛けられて、追いかけたけど全然かからずに負けました。気持ちでは負けていなかったのに!」
メディオフォンド女子 19-34歳 3位 鈴木由佳子(ラバネロ)

女子19-34歳3位 鈴木友佳子(RAVANELLO) photo:Satoru Kato

80km 女子19-34歳 優勝は中国のLI SI photo:Satoru Kato
「序盤からメチャ強い金子さん手塚さん大石さんの3人がアゲアゲでペースを上げて、なんとかそれに食らいついていこうと耐えるレースでした。6人パックでしたがペースがあがったときに混走になっていた男子クラスの選手に阻まれた少し後ろにいたので、そこから嶋野さんと一緒に追いかける展開に。でも65km地点で後ろから男子クラスに乗った2人が追いついてきて、表彰台が危うくなりましたが、なんとか表彰台を確保しました。
昨年のオーストラリアのグランフォンド世界選手権は短縮ルートの用意が無いとの理由で130kmを走ったんですが、本場のグランフォンドも今日のレースと同じぐらいの危険度でした。やっぱり他の男子クラスと混走になって、速い男子に着いていける選手が勝ったりします。あと平坦系のレースで出場枠を取って参戦する選手も多いので、登りでフラフラして下手な選手が居たりします。ニセコでは皆さん気をつけて走りましょう!」

馬事公苑前をスタートする男子メディオフォンド photo:Satoru Kato
男子のメディオフォンド80kmは計595名が出走。このうち世界選手権出場権が与えられる50-54歳以上のカテゴリーで上位に入った選手のコメントを紹介する。
50-54歳優勝 波片鉄平(CR3W)

80km男子50-54歳 残り400mで波片鉄平(CR3W)が先頭に出る photo:Satoru Kato
「50代は力のあるクライマーがたくさんいるので、登りごとにペースが上がって厳しかったですね。終盤までには30人ぐらいが残ってサイクリングペースに。皆がゴール前の登りとスプリントに備えていました。僕がいちばん強かったわけじゃなく、皆が牽制したタイミングで仕掛けたのが決まりましたね。ただ変速系統にトラブルを抱えていて、サテライトスイッチ含めて変速ボタン8個のうち2つしか効かなくなり、苦労しました。ギリ勝てた感じです(笑)
今後はマスターズ全日本選手権に出てからのニセコ世界選になります。昨年の同年代のマスターズチャンピオンですので、そちらの防衛も頑張ります」。
50−54歳 3位 小畑郁(NEXT TEST SET)

馬事公苑をスタートする80km男子50-54歳 photo:Satoru Kato
「初めて走るコースとレースだったので序盤のほうの混沌ぶりは危険と恐怖を感じてしまいました。でも登るうちに徐々に人数が絞られて、3つ目のピークを越えてからの先頭集団は「ニセコの出場資格をすでに得ているから焦らず行こう」というムードになりました。最後のゴールスプリントは自分のやりたいスプリントをされてしまいましたね。登りで全開に踏み続けるんじゃなく、登りながら時々休むことが必要なスプリントです。ギリギリ表彰台に乗れて良かったです」。
50−54歳 9位 山本裕昭(BONDS静岡サイクルRT)

メディオフォンド50−54歳の先頭を果敢に引く山本裕昭(BONDS静岡サイクルRT) photo:Makoto AYANO
「去年の優勝したときの走りの映像をYouTubeにアップしてあるんですが、皆さんそれをよく見てくれているようで「参考になりました」と多くの人にお礼を言われました。おかげで手の内を完全に読まれてしまっていました(笑)。登りで何度アタックをかけてもチェックされて、逃してくれなかったです。集団が崩れなくて、最後までなだれ込んでいってしまいましたね。
ツール・ド・おきなわのコースと比べて難易度は低いので、スプリンターでも上りだけ5分も耐えれば着いていける。5分ぐらいの登りで離れても差は10秒程度なので、その後の下りで追いつくことができるんです。だから逃げ屋さんにとっては難しく、スプリンターにとってはなんとかなるコースなんです。ニセコの方がコースが厳しくてチャンスがあるので、ニセコで頑張ります」。
男子55-59歳優勝 山本敦(SBC VertexRacingTeam)

メディオフォンド男子55-59歳優勝の山本敦(SBC VertexRacingTeam) photo:Makoto AYANO
「序盤には木村博志さん(イナーメ信濃山形)が逃げ、葛尾村KOMに向けては西谷雅史(オーベスト)さんが単独で逃げたんですが、追走集団で追いつき、後半にかけてレースは振り出しに戻る形になりました。しかし35号線にある3分ぐらいの短い丘でアタックして単独抜け出しに成功、最後までペースを保って差を持って逃げ切ることができました」。
男子60-64歳優勝 奈良正一(天狗党)

メディオフォンド男子60-64歳優勝 奈良正一(天狗党) photo:Makoto AYANO
「序盤から単独で逃げることができましたが、追い抜きざまにいろんなクラスのトレインに乗り継ぎを繰り返すレースでした(笑)。最初の山から逃げれたので山岳賞もスプリント賞も総合優勝も取れたというラッキーでした。天気も良く、怪我無く走れたのがいちばん良かった。ニセコもがんばります。美味しいサッポロビールを飲みたいですね。
その前に昨年優勝したマスターズ全日本選手権があるんですが、今年は新たに下の年代から上がってきた強豪選手がたくさんいるので、勝つのはちょっと難しいと思っています。ですので今回のふくしまに掛けていたんです」。
男子65-69歳優勝 増田謙一(SHIDO -WORKS)

メディオフォンド男子65-69歳優勝 増田謙一(SHIDO -WORKS) photo:Makoto AYANO
「2分後にnon-UCIカテゴリーが追って来るので、その集団にどれだけ相乗りするのかがポイントになりました。ある程度の人数の集団で降りもスピードを保ってこなせたので、シナリオどおりの完璧なレースでした。

増田謙一(SHIDO -WORKS)のアイデアは各年代カテゴリーの識別シート photo:Makoto AYANO
トップチューブの上に出走クラスの色分け表を貼って走ったんです。追い抜いてくるクラス、前から落ちてくるクラスと、いろんな選手が混走するのでそれを見分けながら走るのはけっこう重要です。65歳代にも強い人が2人居ましたが、やがて遅れてしまったので...。久々にロードレースを楽しめましたね。
もちろんニセコにも行きます。でも狙ってくる外国人も来るでしょうし、勝つのは難しいでしょう。万全を期すためニセコの1週間前の「やくらいグラベル」は今回は出場を止めておきます。じつはマスターズ全日本選手権ロードにも出ないんです。欲張るといいことがないということに65歳になって初めて気づきました。ちょっと大人になりましたね(笑)」。

メディオフォンド80kmは男女別・年齢別カテゴリーに分けられた18のカテゴリーに計698名が出走した。16歳から75歳以上までカテゴリーが用意されるが、グランフォンド世界選手権の出場権が与えられるのは女子の19-34歳以上の全てのカテゴリー、男子は50-54歳以上のカテゴリーとなる。このため50歳以上の男子でグランフォンド世界選手権を目指すには、メディオフォンド80kmに出場する必要がある。
コースは、南相馬市の馬事公苑前をスタートし、グランフォンド140kmの中盤以降と同じルートを辿って楢葉町の天神岬スポーツ公園にフィニッシュする。グランフォンド140kmの集団と混走になるため、要所でのポジション取りが勝敗を分けるポイントになる。

ちなみに、スタート地点の馬事公苑は東日本大震災による福島第1原子力発電所の事故の際、立入禁止区域に指定された20km圏の境目になった場所で、コースの県道34号線には封鎖する柵が設置されていた所だったという。
女子 金子広美が女子最速で優勝



全カテゴリー計103名が一斉スタートした女子は、登りに入ってすぐ男子カテゴリーに追いついて混走に。ダム湖畔の狭い道路で数人が巻き込まれる落車が発生するも、葛尾村の山岳賞に向けて金子広美(三重県自転車競技連盟)と手塚悦子(IMEレーシング)がペースを上げて人数を絞り込み、富士ヒルクライム女子チャンプの大石由美子を含む3名が先行する。

長い下りで手塚がアタックすると大石が遅れ、金子と手塚の2名での勝負へ。残り500mからの登り口で金子が早めに仕掛け、手塚を引き離してフィニッシュ。45-49歳カテゴリーでの優勝と同時に、女子最速選手として福島県知事賞を受賞した。手塚は40-45歳カテゴリーで、大石は55-59歳カテゴリーでそれぞれ優勝した。

女子45-49歳優勝 金子広美(三重県自転車競技連盟)
「スタートしてすぐに男子クラスと合流してしまって、登り初めのダムの湖畔道路で落車も発生してしまい、序盤は走りにくいレースになってしまいました。一緒にいるグループには「危ないから声を出していこう」と話して、登りで抜け出しを図りました。
登りで3人に絞られ、下りで手塚さんと2人になって迎えたゴール前の登りでも男子クラスの選手が前にたくさんいて、進路を塞がれてしまうと思ったので登り口で早めに仕掛けて右側からいきました。
ニセコ世界選のために去年からトレーニングを組み立ててきて、昨年の全日本選手権ロードにもUCIポイントを取らないように出場しませんでした。選手として走れる時に日本で世界選手権がある。やはり選手にとってレースはタイミングの巡り合わせです。ニセコ前には8月から高地トレーニングに入ってからの北海道入りになります。アルカンシェルを獲りたい!」


女子総合2位/40-44歳優勝 手塚悦子(IMEレーシング)
「どうしても男子との混走が避けられず、でも女子たちで抜け出そうと葛尾KOMの登りでは一本引きで行きました。登りで金子さん大石さんとの3人になり、長い下りでも仕掛けて金子さんと2人になり、そこから最後までは協調して走りました。最後はゴール前の登りで金子さんに早めに仕掛けられて、追いかけたけど全然かからずに負けました。気持ちでは負けていなかったのに!」
メディオフォンド女子 19-34歳 3位 鈴木由佳子(ラバネロ)


「序盤からメチャ強い金子さん手塚さん大石さんの3人がアゲアゲでペースを上げて、なんとかそれに食らいついていこうと耐えるレースでした。6人パックでしたがペースがあがったときに混走になっていた男子クラスの選手に阻まれた少し後ろにいたので、そこから嶋野さんと一緒に追いかける展開に。でも65km地点で後ろから男子クラスに乗った2人が追いついてきて、表彰台が危うくなりましたが、なんとか表彰台を確保しました。
昨年のオーストラリアのグランフォンド世界選手権は短縮ルートの用意が無いとの理由で130kmを走ったんですが、本場のグランフォンドも今日のレースと同じぐらいの危険度でした。やっぱり他の男子クラスと混走になって、速い男子に着いていける選手が勝ったりします。あと平坦系のレースで出場枠を取って参戦する選手も多いので、登りでフラフラして下手な選手が居たりします。ニセコでは皆さん気をつけて走りましょう!」
ベテラン勢が力を見せた男子メディオフォンド

男子のメディオフォンド80kmは計595名が出走。このうち世界選手権出場権が与えられる50-54歳以上のカテゴリーで上位に入った選手のコメントを紹介する。
50-54歳優勝 波片鉄平(CR3W)

「50代は力のあるクライマーがたくさんいるので、登りごとにペースが上がって厳しかったですね。終盤までには30人ぐらいが残ってサイクリングペースに。皆がゴール前の登りとスプリントに備えていました。僕がいちばん強かったわけじゃなく、皆が牽制したタイミングで仕掛けたのが決まりましたね。ただ変速系統にトラブルを抱えていて、サテライトスイッチ含めて変速ボタン8個のうち2つしか効かなくなり、苦労しました。ギリ勝てた感じです(笑)
今後はマスターズ全日本選手権に出てからのニセコ世界選になります。昨年の同年代のマスターズチャンピオンですので、そちらの防衛も頑張ります」。
50−54歳 3位 小畑郁(NEXT TEST SET)

「初めて走るコースとレースだったので序盤のほうの混沌ぶりは危険と恐怖を感じてしまいました。でも登るうちに徐々に人数が絞られて、3つ目のピークを越えてからの先頭集団は「ニセコの出場資格をすでに得ているから焦らず行こう」というムードになりました。最後のゴールスプリントは自分のやりたいスプリントをされてしまいましたね。登りで全開に踏み続けるんじゃなく、登りながら時々休むことが必要なスプリントです。ギリギリ表彰台に乗れて良かったです」。
50−54歳 9位 山本裕昭(BONDS静岡サイクルRT)

「去年の優勝したときの走りの映像をYouTubeにアップしてあるんですが、皆さんそれをよく見てくれているようで「参考になりました」と多くの人にお礼を言われました。おかげで手の内を完全に読まれてしまっていました(笑)。登りで何度アタックをかけてもチェックされて、逃してくれなかったです。集団が崩れなくて、最後までなだれ込んでいってしまいましたね。
ツール・ド・おきなわのコースと比べて難易度は低いので、スプリンターでも上りだけ5分も耐えれば着いていける。5分ぐらいの登りで離れても差は10秒程度なので、その後の下りで追いつくことができるんです。だから逃げ屋さんにとっては難しく、スプリンターにとってはなんとかなるコースなんです。ニセコの方がコースが厳しくてチャンスがあるので、ニセコで頑張ります」。
男子55-59歳優勝 山本敦(SBC VertexRacingTeam)

「序盤には木村博志さん(イナーメ信濃山形)が逃げ、葛尾村KOMに向けては西谷雅史(オーベスト)さんが単独で逃げたんですが、追走集団で追いつき、後半にかけてレースは振り出しに戻る形になりました。しかし35号線にある3分ぐらいの短い丘でアタックして単独抜け出しに成功、最後までペースを保って差を持って逃げ切ることができました」。
男子60-64歳優勝 奈良正一(天狗党)

「序盤から単独で逃げることができましたが、追い抜きざまにいろんなクラスのトレインに乗り継ぎを繰り返すレースでした(笑)。最初の山から逃げれたので山岳賞もスプリント賞も総合優勝も取れたというラッキーでした。天気も良く、怪我無く走れたのがいちばん良かった。ニセコもがんばります。美味しいサッポロビールを飲みたいですね。
その前に昨年優勝したマスターズ全日本選手権があるんですが、今年は新たに下の年代から上がってきた強豪選手がたくさんいるので、勝つのはちょっと難しいと思っています。ですので今回のふくしまに掛けていたんです」。
男子65-69歳優勝 増田謙一(SHIDO -WORKS)

「2分後にnon-UCIカテゴリーが追って来るので、その集団にどれだけ相乗りするのかがポイントになりました。ある程度の人数の集団で降りもスピードを保ってこなせたので、シナリオどおりの完璧なレースでした。

トップチューブの上に出走クラスの色分け表を貼って走ったんです。追い抜いてくるクラス、前から落ちてくるクラスと、いろんな選手が混走するのでそれを見分けながら走るのはけっこう重要です。65歳代にも強い人が2人居ましたが、やがて遅れてしまったので...。久々にロードレースを楽しめましたね。
もちろんニセコにも行きます。でも狙ってくる外国人も来るでしょうし、勝つのは難しいでしょう。万全を期すためニセコの1週間前の「やくらいグラベル」は今回は出場を止めておきます。じつはマスターズ全日本選手権ロードにも出ないんです。欲張るといいことがないということに65歳になって初めて気づきました。ちょっと大人になりましたね(笑)」。
ツール・ド・ふくしま2026 メディオフォンド80km 結果
| 女子19-34歳 | ||
| 1位 | LI SI(李 思) | 2時間11分16秒 |
| 2位 | 林 優希(なるしまフレンド) | +2秒 |
| 3位 | 鈴木 友佳子(RAVANELLO) | +7秒 |
| 女子35-39歳 | ||
| 1位 | 嶋野 真美(SUNZOKU) | 2時間11分38秒 |
| 2位 | KIM HYEONJIN(YWC RACING) | +5分55秒 |
| 3位 | 池田 由美(百参るの会) | +10分14秒 |
| 女子40-44歳 | ||
| 1位 | 手塚 悦子(IMEレーシング) | +2時間5分3秒 |
| 2位 | 森廣 真奈 | +6分48秒 |
| 3位 | 三谷 尚子+25分20秒 | |
| 女子45-49歳 | ||
| 1位 | 金子 広美(三重県自転車競技連盟) | 2時間5分0秒 |
| 2位 | 市村 愛(セマスR新松戸) | +21分47秒 |
| 3位 | 井原 真美(オンザロード)+22分15秒 | |
| 女子50-54歳 | ||
| 1位 | 仲村 陽子(FIETS) | 2時間18分19秒 |
| 2位 | 西原 久美子(Team hsj) | +2分40秒 |
| 3位 | 番場 しおり(SKG PHARMA) | +3分26秒 |
| 女子55−59歳 | ||
| 1位 | 大石 由美子 | 2時間7分32秒 |
| 2位 | 米田 和美(MOPS) | +4分5秒 |
| 3位 | 栗原裕美子(髪人) | +10分12秒 |
| 女子60-64歳 | ||
| 1位 | 栗原 春湖 | 2時間23分1秒 |
| 2位 | 西口 明子(ハイバイク) | +21分30秒 |
| 3位 | 野水 央子(なるしまフレンド) | +21分51秒 |
| 女子65-69歳 | ||
| 1位 | 東 有子 | 2時間59分12秒 |
| 2位 | 菊池 香(なるしまフレンド) | +1分52秒 |
| 3位 | 矢野 恵子(Team サコッシュ) | +6分26秒 |
| 男子50-54歳 | ||
| 1位 | 波片 鉄平(CR3W) | 2時間5分34秒 |
| 2位 | 井上 善裕(INOUE RACING CYCLE) | +3秒 |
| 3位 | 小畑 郁(NEXT TEST SET) | +4秒 |
| 男子55-59歳 | ||
| 1位 | 山本 敦(SBC VertexRacingTeam) | 2時間5分24秒 |
| 2位 | 木村 博志(イナーメ信濃山形) | +5秒 |
| 3位 | 織田 幸一(TEAMサコッシュ) | +9秒 |
| 男子60-64歳 | ||
| 1位 | 奈良 正一(天狗党) | 2時間5分38秒 |
| 2位 | 近江 忠仁(TEAM☆SKY KYOTO) | +1分39秒 |
| 3位 | 滝口 智(Team 一匹狼) | +1分56秒 |
| 男子65-69歳 | ||
| 1位 | 増田 謙一(SHIDO -WORKS) | 2時間10分18秒 |
| 2位 | 岡田 幸裕(ピットレーシングチーム) | +2分55秒 |
| 3位 | 岡田 隆司 | +4分24秒 |
| 男子70-74歳 | ||
| 1位 | 鈴木 広道 | 2時間29分52秒 |
| 2位 | 野口 清 | +9分22秒 |
| 3位 | 宇田川 哲男 | +10分16秒 |
| 男子75歳以上 | ||
| 1位 | 津村 民生 | 2時間42分31秒 |
| 2位 | 中嶌 初美(天狗党) | +13分1秒 |
| 3位 | 井上 好徳(サコッシュ) | +18分36秒 |
「ふくしまからニセコ、世界選へ」 大きく生まれ変わったツール・ド・ふくしま
2024年に2日間のステージレースに開催形式が変更された「ツール・ド・ふくしま」は、グランフォンド世界選手権のニセコ開催が決まったことでさらに方針を変更。2025年はUCIのフォーマットに則ってプレ大会として開催され、今年正式にUCIグランフォンドワールドシリーズの1戦として開催された。2024年以降、開催に尽力してきた大会事務局の橋本謙司さんに話を聞いた。
「今大会を振り返ると、ともかくUCIグランフォンド・ワールドシリーズのいち大会になれたことがすべてだと思います。両日合わせてレース部門に約1,750人、サイクリング部門に約650人、合計2400人というという規模になり、昨年比で参加者数の格段の増加、ひいてはイベント価値の増大。この4年間で3回目の大会にして大きな変化と成長がありました。

いろんなご縁があってのUCIグランフォンド大会となった経緯がありますが、選手から感じたのは「ふくしまから世界を目指す」「ニセコ世界選手権に行きたい!」という熱気です。そして参加者数が増えた以上に感じたのは「皆の脚が出来上がっているな」「仕上げてきているな」という感触でした。選手たちのふくしまに賭ける熱い思いを感じました。

来年もUCIGFとしての開催を前向きに検討しています。そう遠くない時期に来年の要綱は発表できるかと思います。今後も本州で開催するUCIグランフォンドワールドシリーズの一戦として歴史を重ねていってくれるでしょう。
大会終了後には改善点もたくさん出てくるんですが、今後も参加者や関係者から出た意見を生かしてアップグレードしていくことが大切になります。梅雨時期の開催という点で心配はありましたが、天気にも恵まれ、大きな事故が無かったのも良かった。僕もまた2年後ぐらいに選手としてこの大会を走ってみたいです」。
text&photo:Makoto AYANO, Satoru Kato
フォトギャラリー