ヴィスマ・リースアバイクはヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク)が今季残りのレースには出場しないことを発表した。同選手はジロ・デ・イタリアで総合優勝を果たした後、ツール・ド・フランス第15ステージで落車し、鎖骨を骨折した。



第15ステージを走るヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)。この後落車に見舞われた photo:CorVos

「長く高強度のレース期間を経て、ツール・ド・フランス後はもともとリカバリー期間を設ける予定だった。だが鎖骨の骨折によってトレーニングの再開時期が後ろ倒しとなり、今後のレースに向けてトップレベルまでコンディションを戻すことが難しくなった」と、ヴィンゲゴーは今季のレースを終えることになった理由を説明した。

ヴィンゲゴーは3月のパリ〜ニースで2026年シーズンを始め、ボルタ・ア・カタルーニャと連続して総合優勝。その後初出場となったジロ・デ・イタリアでは、ステージ5勝を挙げてその強さを示し、総合2位に5分22秒差をつける大差で総合優勝を果たした。ジロ、ツール連続総合優勝がかかったツールだったが、超級山岳フィニッシュとなった第15ステージの平坦路で落車。鎖骨を骨折し、そのままレースを去った。

カナダのモントリオールで開催されるロード世界選手権への出場が期待されていたものの、今回の決定によって出場の可能性はなくなった。ヴィンゲゴーは「今は2027年シーズンの目標に向けて、最高の準備をすることに集中したい。具体的な目標については今後、チームと話し合っていく」とコメントした。

ジロ・デ・イタリアで総合優勝したヴィンゲゴー photo:CorVos

マルク・リーフ監督は「多くのレースを走った忙しい期間に加え、ツールで鎖骨を骨折したこともあり、ヨナスには2027年シーズンに集中してもらうことが最善だと考えた。今後、ヨナスと共に新シーズンに向けた適切なトレーニング計画と目標を決めていきたい」とコメントしている。

8月22日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャでヴィスマ・リースアバイクは、現時点では正式発表前ながらワウト・ファンアールト(ベルギー)を中心としたメンバーで臨む予定。その他にはマシュー・ブレナン(イギリス)やクリストフ・ラポルト(フランス)らスプリンタータイプの選手が大半を占める見込みで、総合争いではなくステージ優勝を狙う布陣となりそうだ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos