チューダープロサイクリングがアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)と2030年までの4年契約を結んだことを発表した。またピナレロQ36.5プロサイクリングは20歳のアンドリュー・オーガスト(アメリカ、ネットカンパニー・イネオス)を獲得している。



チューダープロサイクリングへの移籍が発表されたアルノー・ドゥリー(ベルギー) photo:CorVos

ドゥリーはロットの育成チームから2022年にプロデビューした24歳。トップチームへ昇格後、3戦目で早くもプロ初勝利を飾ると、そこからクラシックを含むワンデーレースを中心に勝利を重ねていく。これまで3度出場したツール・ド・フランスと1度出場したジロ・デ・イタリアでの区間優勝こそまだないが、グランプリ・シクリスト・ド・ケベックなど、アップダウンで人数が絞られた展開からのスプリントを得意とし、これまでプロ通算35勝を挙げてきた。

2030年までの長期となる4年契約でチューダープロサイクリングへの移籍を決めたドゥリー。新天地を決めた理由を「チューダー・プロサイクリングと初めて話をした時から強い信頼を感じた。それがこのチームに加わることへの楽しみやモチベーションをさらに高めてくれた。まだ若いチームでありながら、細部にまで気を配り、これほど高いレベルで運営され、結果を残していることに感銘を受けた。選手一人ひとりを深く理解し、それぞれが成長し、力を発揮するために何が必要なのかを見つけようとする姿勢は、僕がとても大切にしているものだ」と説明した。

チームにはスプリンターのアーヴィッド・デクライン(オランダ)がいるものの、ドゥリーの加入によってワールドツアーやクラシックレースで勝利を狙える選択肢がさらに増えることになり、クラシックはもちろん集団スプリントでもエースとしての役割が期待される。またチームは先日、ドゥリーのアシストが期待される37歳のマッテオ・トレンティン(イタリア)との契約を2028年まで2年間延長したことも発表している。



ピナレロQ36.5は急成長する20歳を獲得

ボルタ・コムニタ・バレンシアナでプロ初勝利を飾ったアンドリュー・オーガスト(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos

時を同じくして、同じスイスを本拠地とするピナレロQ36.5プロサイクリングはオーガストの獲得を発表した。オーガストは18歳だった2024年にプロデビューした20歳で、プロ3年目を迎えた今年2月のボルタ・コムニタ・バレンシアナでプロ初勝利を挙げた。その後はステージレースを転戦し、発表の前日に閉幕したチェコ・ツアー(UCI2.Pro)では、3日連続の山頂フィニッシュで区間2勝を挙げ、最終日も区間2位に入り総合優勝を決めたばかりのクライマーだ。

「チェコ・ツアーでの勝利は、自分にとって一つの確信になった。自分の限界がどこにあるのか、そしてどんな選手になれるのかは、まだ探っているところ。今はただ、それを見つけ続けながら、できるだけ多くのレースで勝ちたいと思っている」と自身について語ったオーガスト。ピナレロQ36.5を選んだ理由については「ピナレロQ36.5と最初に話をした時から、チームのプロフェッショナルな姿勢に本当に感銘を受けた。こここそが、自分が成長を続け、可能な限り最高の選手になるために最適な場所だと最も強く感じた」とコメントした。

またオーガストは、移籍後もネットカンパニーと同じくピナレロのバイクに乗り続けることになる。契約期間は2029年までの3年間だ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos