終盤、中国のユワン・ジンウェイと副島達海のマッチレースに観客の期待は高まったが、あと一歩及ばず。それでも副島は記者会見の場で応援してくれた観客や主催者への感謝を何度も口にした。4位沢田時のコメントもあわせて詳細をレポート。

14名がスタート photo:Satoru Kato
アジア大会のMTBクロスカントリー2日目は、男子のレース。前日の女子と同じ1周3.7kmのコースを8周する29.6kmで行われた。
会場の小幡緑地のある名古屋市守谷区周辺は、雲多めながらも晴れ。最高気温は夏日になることは無かったものの、それでもレース最中の昼過ぎに29℃を記録する暑さとなった。

シルバーウィーク明けの平日にも関わらず多くの観客が集まった photo:Satoru Kato 
先導バイクを担当したのはオートバイ・トライアルの野崎史高選手 photo:Satoru Kato

日本の2人が先頭で周回コースへ photo:Satoru Kato
8つの国と地域から14名が出走。午前11時にスタートすると、日本の副島達海と沢田時がスタートダッシュを決めて先頭に出る。周回コースに入ると日本人2名とユドヨノ・フェリ(インドネシア)、デニス・セルジェンコ(カザフスタン)らが先頭パックを形成して周回。レース中盤に入るとセルジェンコが遅れて3名が先行する。

ほぼ垂直に落ちる「ビックドロップ」を先頭パックが通過していく photo:Satoru Kato

序盤は日本人2人とユドヨノ・フェリ(インドネシア)の先頭パックがレースをリード photo:Satoru Kato

残り3周、ユワン・ジンウェイ(中国)が一気にペースアップ photo:Satoru Kato
先頭パックからは一時大きく遅れたかに見え、5番手を走行していたユワン・ジンウェイ(中国)は、後半にかけて徐々に追い上げ、5周目に入ると先頭パックの3名を抜いて単独トップに躍り出る。沢田と副島が追走し、6周目に副島がユワンに追いつくと、その後は後続との差を広げつつ周回を重ねる。

終盤ペースアップしたしたユワン・ジンウェイ(中国)に副島達海が続く photo:Satoru Kato
ペースの上がらない沢田をユドヨノが抜いて3番手に浮上するも、先行する2人を追い切れず、勝負は副島とユワンの一騎打ちに。最終周回に入るとユワンがアタックし、副島を引き離しにかかる。なんとか喰らいつく副島だったが、「途中2人揃ってチェーントラブルになって揃って押して走る状況になり、その時3mほど離されてしまいました」と副島が振り返るように、先行したユワンを追い切れないままフィニッシュエリアへ。

後方を確認して勝利を確信したユワン・ジンウェイ(中国) photo:Satoru Kato

MTB男子 ユワン・ジンウェイ(中国)が優勝 photo:Satoru Kato
単独先頭で残り50mに差し掛かったユワンは後方の副島との距離を確認し、ガッツポーズを繰り出してフィニッシュ。3秒届かなかったものの、副島は2位銀メダルを獲得した。ユドヨノが3位、沢田は4位でフィニッシュした。

MTB男子 表彰式 photo:Satoru Kato
副島達海「銀メダルを見て悔しさが増えたが結果は満足」

銀メダルを手にした副島達海 photo:Satoru Kato
「MTBではこんなに観客が集まることは無いので、応援してくれた沢山の皆さんに最高の輝きのメダルを取って見せられなく申し訳ない気持ちです。でも今日できる力をもってやることはやりました。調子も良く一番良い走りが出来たと思います。ちょっとハリキリすぎたかなと思いましたが、自分らしい走りが出来たし、出し切れたと思います。

フィニッシュした沢田時が副島達海の2位を喜ぶ photo:Satoru Kato 
観客の祝福に応える副島達海 photo:Satoru Kato
先頭パックでは前を張りながら得意なところでしっかり上げてペースを作りました。丸太セクションで中国の選手が遅れていましたが、それでも後から追いついてきているので、強かったです。いつもなら中国が前に行って僕らは何も出来なかったのですが。今日は最後にお互いキツい中でギリギリのところでフェアな勝負が出来たと思います。インドネシアの選手も強くて、途中ついて行けるかなと思うほどで、みんな仕上げて来ていたんだなと感じました。
沢田時さんと連携して良い動きが出来たと思いますし、プレ大会とコースが一部変わって流れが悪くなったので、そこを流れ良く出来るかは自分の得意なことなので、そのアドバンテージはあったと感じています。
表彰式を終えて銀メダルを改めて見て、時間と共に悔しさが増えてきました。でもこれだけ大きな大会で走らせてもらったことや、お世話になった皆さんが応援に来てくれたことに感謝していますし、結果を残せたことには満足しています」
沢田時「転んで冷静になれたが勝負できる脚は無かった」

ログセクションを連なってクリアしていく沢田時と副島達海 photo:Satoru Kato
「1周目に転んでしまい、急勾配のところだったので後ろを巻き込まずに済んで良かったのです。それでもすぐに戻れたので調子は良いと感じました。転んだことで冷静になれたので、レースに影響はありませんでした。でも残り2周で中国の選手がアタックした時に離されてしまい、最後まで勝負できる脚はありませんでした。
副島選手とは中国が後半動いてくるだろうからそれに備えようとレース前に話をしていて、前半は前を固めてレースを進めるようにしていました。出来れば3位を取り戻したかったけれど、インドネシアの選手は前に追いつけるだけの力を持っていたのでそれは叶いませんでした。

4位でフィニッシュする沢田時 photo:Satoru Kato
アジア大会は4度目ですが、3年前に銅メダルを取って次は一番良いメダルを取りたいというのがここ数年の目標でした。悔しいけれど多くの方が見て喜んでくれたので、また見に来てもらえるようにMTBレースをこれからも盛り上げていきたいです」

アジア大会のMTBクロスカントリー2日目は、男子のレース。前日の女子と同じ1周3.7kmのコースを8周する29.6kmで行われた。
会場の小幡緑地のある名古屋市守谷区周辺は、雲多めながらも晴れ。最高気温は夏日になることは無かったものの、それでもレース最中の昼過ぎに29℃を記録する暑さとなった。



8つの国と地域から14名が出走。午前11時にスタートすると、日本の副島達海と沢田時がスタートダッシュを決めて先頭に出る。周回コースに入ると日本人2名とユドヨノ・フェリ(インドネシア)、デニス・セルジェンコ(カザフスタン)らが先頭パックを形成して周回。レース中盤に入るとセルジェンコが遅れて3名が先行する。



先頭パックからは一時大きく遅れたかに見え、5番手を走行していたユワン・ジンウェイ(中国)は、後半にかけて徐々に追い上げ、5周目に入ると先頭パックの3名を抜いて単独トップに躍り出る。沢田と副島が追走し、6周目に副島がユワンに追いつくと、その後は後続との差を広げつつ周回を重ねる。

ペースの上がらない沢田をユドヨノが抜いて3番手に浮上するも、先行する2人を追い切れず、勝負は副島とユワンの一騎打ちに。最終周回に入るとユワンがアタックし、副島を引き離しにかかる。なんとか喰らいつく副島だったが、「途中2人揃ってチェーントラブルになって揃って押して走る状況になり、その時3mほど離されてしまいました」と副島が振り返るように、先行したユワンを追い切れないままフィニッシュエリアへ。


単独先頭で残り50mに差し掛かったユワンは後方の副島との距離を確認し、ガッツポーズを繰り出してフィニッシュ。3秒届かなかったものの、副島は2位銀メダルを獲得した。ユドヨノが3位、沢田は4位でフィニッシュした。

副島達海「銀メダルを見て悔しさが増えたが結果は満足」

「MTBではこんなに観客が集まることは無いので、応援してくれた沢山の皆さんに最高の輝きのメダルを取って見せられなく申し訳ない気持ちです。でも今日できる力をもってやることはやりました。調子も良く一番良い走りが出来たと思います。ちょっとハリキリすぎたかなと思いましたが、自分らしい走りが出来たし、出し切れたと思います。


先頭パックでは前を張りながら得意なところでしっかり上げてペースを作りました。丸太セクションで中国の選手が遅れていましたが、それでも後から追いついてきているので、強かったです。いつもなら中国が前に行って僕らは何も出来なかったのですが。今日は最後にお互いキツい中でギリギリのところでフェアな勝負が出来たと思います。インドネシアの選手も強くて、途中ついて行けるかなと思うほどで、みんな仕上げて来ていたんだなと感じました。
沢田時さんと連携して良い動きが出来たと思いますし、プレ大会とコースが一部変わって流れが悪くなったので、そこを流れ良く出来るかは自分の得意なことなので、そのアドバンテージはあったと感じています。
表彰式を終えて銀メダルを改めて見て、時間と共に悔しさが増えてきました。でもこれだけ大きな大会で走らせてもらったことや、お世話になった皆さんが応援に来てくれたことに感謝していますし、結果を残せたことには満足しています」
沢田時「転んで冷静になれたが勝負できる脚は無かった」

「1周目に転んでしまい、急勾配のところだったので後ろを巻き込まずに済んで良かったのです。それでもすぐに戻れたので調子は良いと感じました。転んだことで冷静になれたので、レースに影響はありませんでした。でも残り2周で中国の選手がアタックした時に離されてしまい、最後まで勝負できる脚はありませんでした。
副島選手とは中国が後半動いてくるだろうからそれに備えようとレース前に話をしていて、前半は前を固めてレースを進めるようにしていました。出来れば3位を取り戻したかったけれど、インドネシアの選手は前に追いつけるだけの力を持っていたのでそれは叶いませんでした。

アジア大会は4度目ですが、3年前に銅メダルを取って次は一番良いメダルを取りたいというのがここ数年の目標でした。悔しいけれど多くの方が見て喜んでくれたので、また見に来てもらえるようにMTBレースをこれからも盛り上げていきたいです」
アジア大会2026MTBクロスカントリー男子 結果(29.6km)
| 1位 | ユワン・ジンウェイ(中国) | 1時間25分15秒 |
| 2位 | 副島達海(日本) | +3秒 |
| 3位 | ユドヨノ・フェリ(インドネシア) | +26秒 |
| 4位 | 沢田 時(日本) | +57秒 |
| 5位 | デニス・セルジェンコ(カザフスタン) | +1分10秒 |
| 6位 | ファナニ・ザエナル(インドネシア) | +2分36秒 |
text&photo:Satoru Kato
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