日本初開催のグラベルレース「グラベルクラシックやくらい」を走った選手たちのバイクとセッティング、ノウハウに迫る第2弾は、年代別レースに出場したエイジグルーパーたちのバイクを取材。上位選手にとどまらず、最新バイクを導入した選手もピックアップ。どのバイクにもグラベルを走るためのアイデアやこだわりが詰まっている。
エリート男子の上位入賞者たちのバイクは こちら。



高岡亮寛(Roppongi Express)スペシャライズド CRUX5

高岡亮寛(Roppongi Express)の愛車はスペシャライズド CRUX5 photo:Makoto AYANO

昨年はエリートで6位、今年はMen 45-49で優勝を飾った高岡 亮寛(Roppongi Express)。今年のバイクは新モデルとなったばかりのスペシャライズドCRUX5だ。エアロとワイドクリアランスの両方を追求した最新モデルに、ROVALの一体型グラベルエアロハンドルをセット。ホイールは同ROVALのTerra Aero CLXをチョイスする、スペシャライズドの最新&最高峰スペックで揃える。タイヤはパナレーサーGRAVELKING ZXの45Cだ。

ホイールはROVALのTerra Aero CLX photo:Makoto AYANO

パナレーサーGRAVELKING ZXの45C  ワイドリムによりさらに拡幅する photo:Makoto AYANO
ROVALの一体型グラベルエアロハンドルを使う photo:Makoto AYANO



コンポはスラムRED XPLR photo:Makoto AYANO


佐野淳哉 エンヴィMOG

佐野淳哉が乗るエンヴィMOG photo:Makoto AYANO

欧州でも活躍した元プロロードマンで2014年の全日本ロードチャンピオンである佐野淳哉は、グラベルに熱いブランドを取り揃えるダイアテックのアンバサダー。そんな佐野が乗るのは、カーボンのリーディングブランドであるエンヴィのグラベルモデル、MOGだ。

エンヴィのオールロードハンドルによるコクピット周り photo:Makoto AYANO
超ワイドプロファイルのエンヴィ G-SES6.7ホイール photo:Makoto AYANO



エンヴィのグラベルレーシングタイヤ、HEX 48mmを履く photo:Makoto AYANO
QOのGRAVAグラベルクランクにROTORの楕円チェーンリング38Tを使用 photo:Makoto AYANO



本国アメリカで高い人気を誇るグラベルレーシングモデルのMOGに履かせるのは、同エンヴィのG-SES6.7ホイール。リム内幅35mmという超ワイド&エアロなカーボンディープリムホイールに、同エンヴィのグラベルレーシングタイヤ、HEX 48mmを履かせる。

ダウンチューブ側ボトルはFidlockを使う photo:Makoto AYANO
40mmストロークのエンヴィのグラベルドロッパーポスト photo:Makoto AYANO



モノコックハンドルハンドルもエンヴィ、かつ40mmのショートストロークのグラベル専用ドロッパーポストもエンヴィ製と、まさにエンヴィのフルセットで臨む。コンポはスラムXPLRで、チェーンホイールはROTORの後継社であるQO(クオ)のグラベルクランク「GRAVA」に、ROTORの楕円チェーンリングの38Tを使用。リア52Tスプロケットと併せて超低レシオを実現している。

レースを完走した佐野淳哉とエンヴィMOG photo:Makoto AYANO

佐野が出場したMen 40-44はコースを2周する100km。バイク全体ほとんどがダイアテックのサポート品だが、タフで厳しいグラベルレースを走り切るべく厳選したパーツによって見事9位で完走している。

松橋拓也(Matchy cycling) スペシャライズドCRUX5

松橋拓也(Matchy cycling) スペシャライズドCRUX5 photo:Makoto AYANO

エイジ最速&激戦区のMen 19-34で優勝した松橋拓也(Matchy cycling)の愛車はスペシャライズドの新型CRUX5。高岡亮廣と同様にROVALの一体型グラベルエアロハンドルをセットし、コンポはスラムRED XPLR、ホイールには同ROVALのTerra Aero CLXをチョイス。タイヤは欧米でも人気のコンチネンタルDUBNITALを履く。ペダルはロード用のSPD-SLをチョイスする決戦仕様。ニセコ在住で普段から最高のグラベルを走っているからこそのセッティングが光る。

ホイールにはROVAL Terra Aero CLX photo:Makoto AYANO
タイヤは欧米で人気のコンチネンタルDUBNITAL photo:Makoto AYANO



岸 崇仁(SWAG CLUB)ジャイアント Revolt Advanced SL

岸 崇仁(SWAG CLUB)ジャイアント Revolt Advanced SL photo:Makoto AYANO

ジャイアントの話題の新型グラベルレースバイク、Revolt Advanced SLを日本で初導入した岸崇仁(SWAG CLUB)。フレームとあわせて発表された新型GIANT Contact SLR XR Integratedハンドルも揃えて導入、トータル設計されたレースバイクで走った。

フルカーボンのジャイアントCXR50ホイール photo:Makoto AYANO

ペダルはSPD-SL、シューズもロード用を使用して激戦のMen 19-34クラスで12位のリザルト。ギア構成は46Tのエアロチェンリング✕リアスプロケット10-46Tを用いたが、「登りが厳しくてローギア1✕1では足りなかった」とのこと。

GIANT Contact SLR XR Integratedハンドルをセット photo:Makoto AYANO
タイヤはマキシスRAMBLER 45C photo:Makoto AYANO



ギア構成は46Tのエアロチェンリング✕リアスプロケット10-46T photo:Makoto AYANO

矢野大介(Brompton Japan)ブロンプトンG Line

矢野大介(Brompton Japan)とブロンプトンG Line photo:Makoto AYANO

ブロンプトンジャパン代表の矢野大介は、20インチの折り畳み小径バイク、ブロンプトンG Lineでレースを走り、完走しただけでなくMen 50-54クラスで18位という好順位でフィニッシュ。G Lineはブロンプトンのスタンダードモデルよりも大きな車輪径の20インチを採用したグラベルモデルで、油圧ディスクブレーキや内装8速ギアのシマノALFINEを採用。

ブロンプトンはもちろん折り畳めできる photo:Makoto AYANO
タイヤはパナレーサーGRAVELKINGの2.1サイズ photo:Makoto AYANO



ただしタイヤはパナレーサーGRAVELKINGの2.1サイズに交換している。
「チューブレスにすればもっと良かったんですが、時間がなかったのでチューブドです。G Lineならグラベルレースを走れることを実証しました!」とご満悦。ただしダウンヒルを攻めすぎて落車して流血していた。

ブロンプトンG Lineで走る矢野大介(Brompton Japan) photo:Makoto AYANO

渡辺航(総北高校自転車競技部OB)フェルト BREED

渡辺航(総北高校自転車競技部OB)フェルト BREED photo:Makoto AYANO

弱虫ペダル作者の渡辺航先生もしっかりと初のグラベルレース参戦。Men 55-59クラスで13位となかなかの好順位はさすが。バイクはフェルトのBREED。訊けば本当は話題の新型BREEDで走る予定だったが、人気モデルに付き納車が間に合わなかったのだとか。いずれ新型で走る勇姿が観られそうだ。

初のグラベルレースに挑戦した渡辺航(総北高校自転車競技部OB) photo:Makoto AYANO

ロブ・ギティス(FACTOR) ファクター ELARA

ロブ・ギティス(FACTOR) ファクター ELARA photo:Makoto AYANO

話題を提供し続ける最先端バイクブランド、ファクターのロブ・ギティス代表はMen55-59クラスを走り、15位に。バイクはこのタイミングではまだ未発表のELARA(エラーラ)で、代表自ら最新バイクを駆ってのレース参戦となった。ELARAはアグレッシブなエアロデザインに超ワイドスタンスのエアロフォーク、さらには同時開発された64mmハイト/超ワイドエアロホイールなど、重戦車のようなボリュームのルックスにもかかわらず8kg台と非常に軽い仕上がり。

ワイドスタンスフォークが特徴的。タイヤはコンチネンタルDUBNITAL photo:Makoto AYANO
ドライブトレインはスラムRED XPLR photo:Makoto AYANO



悪天候のやくらいを走るロブ・ギティス氏 photo:Makoto AYANO

レースを走り終えた感想を訊くと「コースがチャレンジング過ぎてエアロダイナミクスを活かせなかったのは残念。来年はコースをもう少しスピードが出せるような変更になればまた走りたい」とアドバイス。ギティス氏はそのまま北海道に向かい、翌週のグランフォンド世界選手権ニセコにも出場した。
(新型ELARAについて語ってくれたインタビュー記事はこちら)

レースを走り終えたロブ・ギティス(FACTOR)の ファクター ELARA photo:Makoto AYANO



text&photo:Makoto AYANO