ツール・ド・ランカウ第3ステージは集団スプリントで決着。接戦のハイスピード勝負でマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)が初日に続く2勝目をマークした。



留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)ら、特別ジャージ着用選手を先頭にスタート photo:Tour de Langkawi

マレーシアを舞台にしたアジア最大級のステージレース「ペトロナス・ツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)」の3日目は、再びスプリンターの舞台。スンガイ・プタニからクアラ・カンサーを目指す189kmコースの前半区間には登坂距離9kmの2級山岳が組み込まれるものの、それ以降はひたすら平坦路を走ってフィニッシュラインを目指す。

「強いメンバー編成で臨んでいるので自信はある。初日と同じように勝ちたい」と言うマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)や、ベストアジアンライダー賞の留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)らを先頭にスタートを切り、すぐにマレーシア勢を中心とした6名逃げが決まる。たっぷりと7分リードを得たところからメイン集団のコントロールが入った。

欧州チームが先頭に立ってコントロール。小山智也(ブルゴス・ブルペレット・BH)の姿も見える photo:Tour de Langkawi
逃げグループによる中間スプリント争い photo:Tour de Langkawi


チームメイトと共に走る留目夕陽(愛三工業レーシングチーム) photo:Tour de Langkawi

初日に2位だったライリー・ピックレル(カナダ)でのリベンジに燃えるモダンアドベンチャープロサイクリングやXDSアスタナによるペースメイクによってタイム差は縮小傾向。逃げグループも徐々に人数を減らし、残り20km地点でタイム差は30秒に。メイン集団から一人飛び出した選手が逃げを追い抜いて先行したものの、メイン集団の追撃を振り切るには至らなかった。

マルチェッリやピックレル、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、カハルラル・セグロスRGA)といったスプリンター勢が鼻息を荒げて残り800mの最終コーナーを抜け、連携が取れない他チームを横目にXDSが完璧なリードアウトトレインを発射させる。アーロン・ゲイト(ニュージーランド)→グレブ・シリツァ(ロシア)と繋ぎ、早掛けしたピックレルを最終発射台に見立てて踏んだマルチェッリが僅差のハンドル投げの末に先着。初日に続く今大会2勝目を挙げ、ランカウイでのステージ優勝回数を8に伸ばした。

マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)とライリー・ピックレル(カナダ、モダンアドベンチャープロサイクリング)がハンドルを投げ込む photo:Tour de Langkawi

今大会2勝目を挙げたマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) photo:Tour de Langkawi

「最後は2人が素晴らしいリードアウトをしてくれたよ。そのおかげで良い位置にいて、最終的にはピックレルの背後からスプリントを開始し、最後の20mでようやく彼を抜き去ることができた。非常に接戦のスプリントだったけれど、ゴールした時点で私が勝ったことはお互いに分かっていた。これから2つの山岳ステージが控えているので、私にとっては回復と休息を取る良い機会だね」と区間2勝目を掴んだマルチェッリは話している。

また、愛三工業勢は宇田川塁がスプリントに絡んで18位フィニッシュ。翌日からの山岳ステージに向け、「明日は超級山岳を控えるハードなステージ、引き続き留目選手のホワイトジャージ保持と個人総合ジャンプアップを狙います」とレースレポートには綴られている。

総合首位のヤシュ、ポイント賞マルチェッリ、そしてアジア人リーダー賞の留目夕陽(愛三工業レーシングチーム) photo:Tour de Langkawi
ツール・ド・ランカウイ2026第3ステージ結果
1位 マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) 4:31:59
2位 ライリー・ピックレル(カナダ、モダンアドベンチャープロサイクリング)
3位 セップ・ファンデンボア(ベルギー、チューダープロサイクリング)
4位 ロナン・オジェ(フランス、ユニベット・ローズ・ロケッツ)
5位 イザット・ヒルミ(マレーシア、マレーシアプロサイクリング)
個人総合成績
1位 レナート・ヤシュ(ドイツ、チューダープロサイクリング) 12:16:03
2位 アベル・バルデルストーネ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) +0:20
3位 ハン・カステジョン(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) +0:38
4位 ホセ・ディアス(スペイン、ブルゴス・ブルペレットBH) +1:14
5位 セドリックバッケ・クリストファーセン(ノルウェー、ユニベット・ローズ・ロケッツ) +1:15
26位 留目夕陽(愛三工業レーシングチーム) +5:00
その他の特別賞
ポイント賞 マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)
山岳賞 レナート・ヤシュ(ドイツ、チューダープロサイクリング)
アジア人リーダー賞 留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)
チーム総合成績 ユニベット・ローズ・ロケッツ
text:So Isobe
photo:Tour de Langkawi