国内レースの最高峰であるJプロツアー各チームのバイクを連載形式で紹介。第5弾は新型バイクに乗り換えたシマノレーシングや、レバンテフジ静岡、アヴニールサイクリング山梨の3チームを紹介します。
シマノレーシング/ ジャイアント PROPEL Advanced SL

香山飛龍(シマノレーシング)のジャイアント PROPEL Advanced SL photo:Michinari TAKAGI
世界最大級の自転車パーツメーカーのシマノが1973年に発足したシマノレーシングは、今シーズンで56年目を迎えた。その老舗チームが使用するのは長年パートナーシップを組んでいるジャイアント。選手たちは軽量オールラウンドロードのTCRと、エアロロードのPROPELをコースによって使い分ける。
さらに今季は途中から新型PROPEL Advanced SLに乗り換えている。取材したバイクは香山飛龍が使用する新型PROPELで、昨年からサービスが始まったジャイアント/Livのカラーオーダーシステム「CUSTOM PAINT PROGRAM」でペイントされ、シマノレーシングカラーである青を纏ったスペシャル仕様だ。

パワーメーターはFC-R9200-Pで、ギア比はフロント54-40T、リア11-34Tの組み合わせ photo:Michinari TAKAGI
「前作のPLOPELに引き続きエアロバイクなんですが、前作よりもTCRの良さが加わり、エアロよりもオールランドに振ったような印象になっています。またレースでも足へのダメージが少ない剛性感で、癖がなくてすごく乗りやすいバイクになっています」と、新旧のPLOPELに乗ってきた香山はバイクの特徴についてそうコメントした。
コンポーネントはもちろんシマノ DURA-ACEで統一。パワーメーターはFC-R9200-Pで、ギア比はフロント54-40T、リア11-34Tの組み合わせという、どんなコースでも対応可能な選択をしている。

クランク長は色々試した結果、167.5mmに photo:Michinari TAKAGI

シーズン途中からシマノ新型DURA-ACE「WH-R9370」を使用 photo:Michinari TAKAGI
「 ショートクランクのトレンドに合わせて、1回は165mmを試しました。だけど自分はトルクをかけるペダリングなので、やっぱなんかしっくりこなくて…。なのでレースの成績含めてデータも良い167.5mmにしています」と、クランク長のセレクトについて話してくれた。
ホイールはフレームと同様に、シーズン途中から投入されたシマノ新型DURA-ACE「WH-R9370」を使用。リムハイトの異なるC36やC50、C60を選手によって自由に選択できる。「ワイド化され、カーボンスポークになって重量や走りも全体的に軽くなりました。リムハイトを上げるともっさりとした走りをするホイールが多いですが、50mmや60mmでも軽快に走ることができます」と気に入っている様子だった。

ヴィットリア CORSA PRO 30C photo:Michinari TAKAGI

ブラケットを前下がりにセッティング photo:Michinari TAKAGI 
ハンドルやサドルはシマノPROで統一 photo:Michinari TAKAGI
タイヤはチューブレスレディ仕様のヴィットリア CORSA PRO 30Cを装着している。ハンドルやサドルはシマノPROで統一されていた。
「ハンドル周りなんかこだわりあります。ブラケット部分を握りながら、前傾が低い姿勢を長く取るのが結構好きなので、レバーの位置が結構前下がりにしています。レバーを高くしてる時期もあったんですが、こっちの方が力の出し入れがしやすいのと、腰への負担が少ないので最近はこのポジションでずっと乗っています」とこだわりが詰め込まれたバイクに仕上がっていた。
レバンテフジ静岡/メリダ REACTO TEAM

山口瑛志(レバンテフジ静岡)のメリダ REACTO TEAM photo:Michinari TAKAGI
2020年に設立し、静岡県富士市に拠点を置く地域密着型チームのレバンテフジ静岡は、発足時から台湾の自転車ブランド「メリダ」のバイクを使用している。選手の好みや脚質に合わせてオールラウンドバイク「SCULTURA」と、エアロロード「REACTO」を使い分けられ、今シーズンから新型REACTOも導入されている。
写真のバイクはヒルクライムやタイムトライアルを得意とする山口瑛志の新型REACTO TEAM。コンポーネントはSTIレバー、フロントとリアディレイラーはシマノ ULTEGRAを使用している。

マージーンのスパイダー型パワーメーターカーボンクランクセット「TEO P515」 photo:Michinari TAKAGI

カシマコート仕様のEQUAL機械式ディスクブレーキ photo:Michinari TAKAGI
マージーンのスパイダー型パワーメーターカーボンクランクセット「TEO P515」が装着され、フロント54-40T、リア11-34Tでクリテリウムからロードレースまで幅広くこなせるギア比が選択されていた。
ブレーキはチームのスポンサーでもあるグロータックのEQUAL機械式ディスクブレーキを使用。通常のアルマイトカラーより性能と耐久性を重視した、特別な表面処理を施されたカシマコート仕様のEQUAL機械式ディスクブレーキがチームバイクに搭載されていた。

グロータックのEQUAL ロードカーボンホイール photo:Michinari TAKAGI

セッレSMPのショートサドル「EVO20C」を選択 photo:Michinari TAKAGI 
山口のバイクにはアクションカメラが取り付けられ、レース後は動画を見てひとり反省会をしているとのこと photo:Michinari TAKAGI
ホイールは昨シーズンから使用しているというグロータックのEQUAL ロードカーボンホイール。選手によって30mmや40mm、50mmを使い分けているという。タイヤは今年リリースされたパナレーサー AGXERO TLR 28C。
サドルはセッレSMPからサポートされているため、EVOシリーズのEVAを使用したショートサドル「EVO20C」を選択していた。因みに山口のバイクにはアクションカメラが取り付けられ、乗る時はいつも動画を撮影し、レース後は動画を見てひとり反省会をしているそうだ。
アヴニールサイクリング山梨/コーダーブルーム STRAUSS PRO3 SL

永井健太(アヴニールサイクリング山梨)のコーダーブルーム STRAUSS PRO3 SL photo:Michinari TAKAGI
アヴニールサイクリング山梨は2021年に設立された山梨県を拠点に活動するロードレースチーム。今シーズンから日本の自転車メーカー「ホダカ」が2007年に立ち上げたスポーツバイクブランド「コーダーブルーム」が手掛けるロードバイク「STRAUSS PRO3 SL」を使用している。
写真は永井健太のSTRAUSS PRO3 SL。一見するとチームカラーっぽく見えるが、ラインアップされている「ヨアケブルー」なのだという。カーボン地が見えるほど、塗装が薄くフレーム重量が抑えられている。

STIレバーのみDURA-ACE photo:Michinari TAKAGI

ブレーキローターとパッドはBBBでカスタム photo:Michinari TAKAGI
同じSTRAUSS PRO3 SLで走る菅原聡は「剛性感がしっかりあり、踏んだ分だけ進んでくれるバイクです。レーサー好みの硬さがあるので、スプリントとかで気持ちよく加速してくれます」とバイクの特徴について話してくれた。
コンポーネントはSTIレバーのみDURA-ACEで、変速機とブレーキキャリパーはシマノ ULTEGRAが装着されていた。ブレーキローターとパッドはBBBでカスタム。また、コンポーネントはシマノだが、ペダルはルックを採用していた。

コンポーネントはシマノだが、ペダルはルックで統一 photo:Michinari TAKAGI

DRIVEのカーボンホイール photo:Michinari TAKAGI 
クリンチャー仕様のヴィットリア CORSA 28C photo:Michinari TAKAGI

フィジークの3DプリンターモデルのVENTO ARGO ADAPTIVE photo:Michinari TAKAGI 
メカニックのお手製ゼッケンプレートホルダー photo:Michinari TAKAGI
ホイールは選手自身が用意し、菅原の場合はDRIVEのホイールに。タイヤはクリンチャー仕様のヴィットリア CORSA 28Cが組み合わされていた。ハンドルはロヴァール RAPIDE ROAD BARで、サドルはフィジークの3DプリンターモデルのVENTO ARGO ADAPTIVEだった。
チームバイクは全て、山梨県の大月にあるショップ「NNLLレーシングサイクル」がコンポーネントとサドル、タイヤなど様々なパーツをサポートしているとのこと。選手ごとにマッチしたチームバイクに組み上げられていた。
photo&text:Michinari TAKAGI
シマノレーシング/ ジャイアント PROPEL Advanced SL

世界最大級の自転車パーツメーカーのシマノが1973年に発足したシマノレーシングは、今シーズンで56年目を迎えた。その老舗チームが使用するのは長年パートナーシップを組んでいるジャイアント。選手たちは軽量オールラウンドロードのTCRと、エアロロードのPROPELをコースによって使い分ける。
さらに今季は途中から新型PROPEL Advanced SLに乗り換えている。取材したバイクは香山飛龍が使用する新型PROPELで、昨年からサービスが始まったジャイアント/Livのカラーオーダーシステム「CUSTOM PAINT PROGRAM」でペイントされ、シマノレーシングカラーである青を纏ったスペシャル仕様だ。

「前作のPLOPELに引き続きエアロバイクなんですが、前作よりもTCRの良さが加わり、エアロよりもオールランドに振ったような印象になっています。またレースでも足へのダメージが少ない剛性感で、癖がなくてすごく乗りやすいバイクになっています」と、新旧のPLOPELに乗ってきた香山はバイクの特徴についてそうコメントした。
コンポーネントはもちろんシマノ DURA-ACEで統一。パワーメーターはFC-R9200-Pで、ギア比はフロント54-40T、リア11-34Tの組み合わせという、どんなコースでも対応可能な選択をしている。


「 ショートクランクのトレンドに合わせて、1回は165mmを試しました。だけど自分はトルクをかけるペダリングなので、やっぱなんかしっくりこなくて…。なのでレースの成績含めてデータも良い167.5mmにしています」と、クランク長のセレクトについて話してくれた。
ホイールはフレームと同様に、シーズン途中から投入されたシマノ新型DURA-ACE「WH-R9370」を使用。リムハイトの異なるC36やC50、C60を選手によって自由に選択できる。「ワイド化され、カーボンスポークになって重量や走りも全体的に軽くなりました。リムハイトを上げるともっさりとした走りをするホイールが多いですが、50mmや60mmでも軽快に走ることができます」と気に入っている様子だった。



タイヤはチューブレスレディ仕様のヴィットリア CORSA PRO 30Cを装着している。ハンドルやサドルはシマノPROで統一されていた。
「ハンドル周りなんかこだわりあります。ブラケット部分を握りながら、前傾が低い姿勢を長く取るのが結構好きなので、レバーの位置が結構前下がりにしています。レバーを高くしてる時期もあったんですが、こっちの方が力の出し入れがしやすいのと、腰への負担が少ないので最近はこのポジションでずっと乗っています」とこだわりが詰め込まれたバイクに仕上がっていた。
レバンテフジ静岡/メリダ REACTO TEAM

2020年に設立し、静岡県富士市に拠点を置く地域密着型チームのレバンテフジ静岡は、発足時から台湾の自転車ブランド「メリダ」のバイクを使用している。選手の好みや脚質に合わせてオールラウンドバイク「SCULTURA」と、エアロロード「REACTO」を使い分けられ、今シーズンから新型REACTOも導入されている。
写真のバイクはヒルクライムやタイムトライアルを得意とする山口瑛志の新型REACTO TEAM。コンポーネントはSTIレバー、フロントとリアディレイラーはシマノ ULTEGRAを使用している。


マージーンのスパイダー型パワーメーターカーボンクランクセット「TEO P515」が装着され、フロント54-40T、リア11-34Tでクリテリウムからロードレースまで幅広くこなせるギア比が選択されていた。
ブレーキはチームのスポンサーでもあるグロータックのEQUAL機械式ディスクブレーキを使用。通常のアルマイトカラーより性能と耐久性を重視した、特別な表面処理を施されたカシマコート仕様のEQUAL機械式ディスクブレーキがチームバイクに搭載されていた。



ホイールは昨シーズンから使用しているというグロータックのEQUAL ロードカーボンホイール。選手によって30mmや40mm、50mmを使い分けているという。タイヤは今年リリースされたパナレーサー AGXERO TLR 28C。
サドルはセッレSMPからサポートされているため、EVOシリーズのEVAを使用したショートサドル「EVO20C」を選択していた。因みに山口のバイクにはアクションカメラが取り付けられ、乗る時はいつも動画を撮影し、レース後は動画を見てひとり反省会をしているそうだ。
アヴニールサイクリング山梨/コーダーブルーム STRAUSS PRO3 SL

アヴニールサイクリング山梨は2021年に設立された山梨県を拠点に活動するロードレースチーム。今シーズンから日本の自転車メーカー「ホダカ」が2007年に立ち上げたスポーツバイクブランド「コーダーブルーム」が手掛けるロードバイク「STRAUSS PRO3 SL」を使用している。
写真は永井健太のSTRAUSS PRO3 SL。一見するとチームカラーっぽく見えるが、ラインアップされている「ヨアケブルー」なのだという。カーボン地が見えるほど、塗装が薄くフレーム重量が抑えられている。


同じSTRAUSS PRO3 SLで走る菅原聡は「剛性感がしっかりあり、踏んだ分だけ進んでくれるバイクです。レーサー好みの硬さがあるので、スプリントとかで気持ちよく加速してくれます」とバイクの特徴について話してくれた。
コンポーネントはSTIレバーのみDURA-ACEで、変速機とブレーキキャリパーはシマノ ULTEGRAが装着されていた。ブレーキローターとパッドはBBBでカスタム。また、コンポーネントはシマノだが、ペダルはルックを採用していた。





ホイールは選手自身が用意し、菅原の場合はDRIVEのホイールに。タイヤはクリンチャー仕様のヴィットリア CORSA 28Cが組み合わされていた。ハンドルはロヴァール RAPIDE ROAD BARで、サドルはフィジークの3DプリンターモデルのVENTO ARGO ADAPTIVEだった。
チームバイクは全て、山梨県の大月にあるショップ「NNLLレーシングサイクル」がコンポーネントとサドル、タイヤなど様々なパーツをサポートしているとのこと。選手ごとにマッチしたチームバイクに組み上げられていた。
photo&text:Michinari TAKAGI
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