3年連続でUCIチームランキング首位に立つUAEチームエミレーツXRGが参戦のツール・ド・九州。初日の佐世保クリテリウムから始まり、宮崎市にフィニッシュする4日間の大会は、九州6県を舞台に繰り広げられる。熱戦必至の第4回大会、そのコースと出場チームを紹介する。



第4回を迎えたマイナビ ツール・ド・九州2026 photo:Satoru Kato

正式名称を「がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026」とする大会に、UAEチームエミレーツXRGの電撃参戦が発表されたのは、ツール・ド・フランスが半ばに差し掛かった7月14日のことだった。UCIチームランキングで3年連続首位に立つ同チームには、ツール・ド・フランス通算5勝のタデイ・ポガチャル(スロベニア)が在籍。さらに、ブランドン・マクナルティ(アメリカ)が先日のロード世界選手権でロードレースを制するなど、名実ともに世界トップクラスのチームだ。

また今年もXDSアスタナが出場する。アジアで開催されるUCIの1クラスレースに、ワールドチームが2チーム参戦するのは珍しく、世界有数のチームを招いた主催者の意気込みがうかがえる。
ステージ一覧
日程 開催地(レース距離)
クリテリウム/10月9日(金) 佐世保クリテリウム(約45km)
第1ステージ/10月10日(土) 佐賀・福岡ステージ(152km)
第2ステージ/10月11日(日) 大分・熊本ステージ(127.8km)
第3ステージ/10月12日(月・祝) 宮崎日南ステージ(123.6km)


コース紹介

佐世保クリテリウム(約45km)

佐世保クリテリウム © tour de kyushu

大会は今年も長崎県佐世保市で幕を開ける。JR佐世保駅や商業施設「させぼ五番街」周辺に設定された1周約1.5kmのコースを30周する、約45kmのクリテリウムだ。今年は昨年よりコーナーを減らして直線を増やし、スピード感のある展開が期待される。なお、勝者や周回賞などが決まるレースだが、成績が翌日から始まる3日間のステージレースに影響することはない。

第1ステージ:佐賀・福岡

第1ステージ © tour de kyushu

佐賀・福岡ステージ © tour de kyushu

実質的な大会初日の舞台は、佐賀県唐津市の波戸岬をスタートする152kmのラインレースだ。「ルート・グランブルー」を含むコースを走り、玄界灘の海岸線を望みながら糸島市を経て、福岡県福岡市の中心部、天神でフィニッシュする。前半の周回コースには3級山岳の菖蒲峠を含むアップダウンがあるものの、後半はフラット。そのため逃げ切りはもちろん、白熱した集団スプリントになる可能性が高い。

第2ステージ:大分・熊本

第2ステージ © tour de kyushu

大分・熊本ステージ © tour de kyushu

ロード2日目は大分県と熊本県が舞台となる。選手たちは大分県の豊後大野市役所をスタートし、阿蘇山に向けて西へ進む。コース中盤に待ち受ける最初の難所は2級山岳「騎牟礼城址KOM」で、そのまま1級山岳「久住高原KOM」へと続く。その後は絶景のやまなみハイウェイを経て、大会のハイライトの一つである阿蘇山へ。1級山岳「箱石峠KOM」で総合優勝争いが動き、下った先の南阿蘇村役場でフィニッシュを迎える。展開を読み切るのが難しく、さまざまなシナリオが考えられるコースだ。

第3ステージ:宮崎日南

第3ステージ © tour de kyushu

宮崎日南ステージ © tour de kyushu

大会最終日は宮崎県が舞台となる。スタート地点は宮崎市南部のひなた宮崎県総合運動公園で、日向灘に沿って南下する。日南市内では14.9kmのコースを2周し、選手たちは内陸部へと進んでいく。1級山岳「黒潮ロードKOM」を越え、いったん下ってから1級山岳「大戸野越KOM」をクリア。そこからフィニッシュ地点の宮崎県庁までは下りと平坦路が続く、前日同様に展開を予測しにくいコースだ。逃げ切りか、集団スプリントか。あるいは2つの1級山岳で総合勢による精鋭集団が形成され、その集団がステージ優勝を争う可能性もある。



出場チーム

UAEチームエミレーツXRG photo:CorVos

出場するのは、先述したUAEチームエミレーツXRGとXDSアスタナという2つのワールドチームを含む18チームだ。

プロチームは、前年大会で個人総合優勝を果たしたソリューションテックNIPPOラーリと、ツール・ド・フランスにも出場するフランスのトタルエネルジー。コンチネンタルチームの海外勢は、オーストラリアのキャッシュXボディラップ、中国のリーニン・スター、タイの強豪ルージャイ・インシュランス・ウィンスペース、日本のファンにも馴染みあるマレーシアのトレンガヌ・サイクリングチーム、フィリピンのヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリングだ。

日本からは、ヨーロッパでも好成績を残すチーム右京に、アジアを主戦場とする愛三工業レーシングチームやキナンレーシングが参戦する。また、大分をホームとするスパークルおおいたレーシングチーム、VC福岡も出場する。
マイナビ ツール・ド・九州2026出場チーム
ワールドチーム
UAEチームエミレーツXRG(アラブ首長国連邦)
XDSアスタナ(カザフスタン)
プロチーム
ソリューションテックNIPPOラーリ
トタルエネルジー
コンチネンタルチーム
愛三工業レーシングチーム
Astemo宇都宮ブリッツェン
キャッシュXボディラップ(オーストラリア)
キナンレーシングチーム
リーニン・スター(中国)
ルージャイ・インシュランス・ウィンスペース(タイ)
シマノレーシング
スパークルおおいたレーシングチーム
チーム右京
トレンガヌ・サイクリングチーム(マレーシア)
VC福岡
ヴィクトワール広島
ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング(フィリピン)
ナショナルチーム
日本ナショナルチーム
text:Sotaro.Arakawa
photo:Satoru Kato
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