11月2日(日)に行われたシンガポールクリテリウムは、歴代マイヨヴェール着用者による戦いに。ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)がギルマイとフィリプセンを退け、初優勝を飾った。

ギルマイとカヴェンディッシュ photo:A.S.O. 
ミランとカヴェンディッシュ photo:A.S.O.

スタートを待つギルマイとヒーリー、そしてログリッチ photo:A.S.O.
東南アジアでの自転車競技普及を目的に、2022年にスタートしたツール・ド・フランスEFGHシンガポールクリテリウム。今年で第4回を迎えたレースは、シンガポール市街地の2.4kmコースを25周する総距離60kmで争われた。
マーライオンやエスプラネード橋、ビクトリアコンサートホールなどの観光地を巡るレースには11チームが出場。雨が降り、雷が鳴る悪天候のなか、今年のツール・ド・フランスで区間優勝を飾ったヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)、ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)、そしてマイヨヴェール(ポイント賞)をまとったジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)の3名を先頭にレースはスタートした。
ドメン・ノヴァク(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)が飛び出し、地元選手とともに2名で逃げを打つ。スタート時点よりも雨脚が強まるなか、それを追うメイン集団はレッドブル・ボーラ・ハンスグローエなどが主導してコントロールし、ヒーリーがパンクに見舞われ遅れる一方、ノヴァクが単独先頭に立った。

レース後半に逃げを打ったベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)ら6名 photo:A.S.O.

逃げに乗り、見せ場を作ったプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:A.S.O.
レース後半に入るとノヴァクが集団に捉えられ、中間スプリントではフィリプセンがミランやビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)を退けて先頭通過した。その後、ヒーリーやさいたまクリテリウム出場予定のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、ベン・オコーナー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)などによる豪華な6名の逃げ集団が形成された。
17秒のリードで最終周回の鐘が鳴った瞬間、ヒーリーがアタック。雨で濡れた身体で見せ場を作ったが、集団スプリントに持ち込みたいプロトンがハイスピードで迫り、残り800mで吸収される。そのため勝負は予想通り、世界トップスプリンターたちによるスピードバトルにもつれ込んだ。

逃げを捉え、スプリントに持ち込まれた photo:A.S.O.

フィニッシュラインを先頭で越えたジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:A.S.O.
アルペシン・ドゥクーニンクとリドル・トレックが入り乱れながらトレインを組み、先頭で最終ストレートに入ったフィリプセンがコース右側で踏み始める。コース中央にギルマイ、左側でミランがもがき、歴代マイヨヴェール獲得者同士のバトルをミランが制した。
昨年大会の優勝者であり、引退後の今年はインタビュワーを務めたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)から、勝利した気持ちを聞かれたミランは「これが今年最後から2つ目のレース。チームメイトと共に掴んだ、とても嬉しい勝利だよ」と答えた。
フィリプセンとギルマイは11月9日(日)のさいたまクリテリウムを欠場するが、ミランは出場予定。代わって、今年のツールで区間優勝したカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)や、総合2位のヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)らが顔をそろえ、国内ファンの前で再びハイレベルなスプリント合戦が見られそうだ。

初出場のシンガポールクリテを制したジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:A.S.O.



東南アジアでの自転車競技普及を目的に、2022年にスタートしたツール・ド・フランスEFGHシンガポールクリテリウム。今年で第4回を迎えたレースは、シンガポール市街地の2.4kmコースを25周する総距離60kmで争われた。
マーライオンやエスプラネード橋、ビクトリアコンサートホールなどの観光地を巡るレースには11チームが出場。雨が降り、雷が鳴る悪天候のなか、今年のツール・ド・フランスで区間優勝を飾ったヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)、ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)、そしてマイヨヴェール(ポイント賞)をまとったジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)の3名を先頭にレースはスタートした。
ドメン・ノヴァク(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)が飛び出し、地元選手とともに2名で逃げを打つ。スタート時点よりも雨脚が強まるなか、それを追うメイン集団はレッドブル・ボーラ・ハンスグローエなどが主導してコントロールし、ヒーリーがパンクに見舞われ遅れる一方、ノヴァクが単独先頭に立った。


レース後半に入るとノヴァクが集団に捉えられ、中間スプリントではフィリプセンがミランやビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)を退けて先頭通過した。その後、ヒーリーやさいたまクリテリウム出場予定のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、ベン・オコーナー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)などによる豪華な6名の逃げ集団が形成された。
17秒のリードで最終周回の鐘が鳴った瞬間、ヒーリーがアタック。雨で濡れた身体で見せ場を作ったが、集団スプリントに持ち込みたいプロトンがハイスピードで迫り、残り800mで吸収される。そのため勝負は予想通り、世界トップスプリンターたちによるスピードバトルにもつれ込んだ。


アルペシン・ドゥクーニンクとリドル・トレックが入り乱れながらトレインを組み、先頭で最終ストレートに入ったフィリプセンがコース右側で踏み始める。コース中央にギルマイ、左側でミランがもがき、歴代マイヨヴェール獲得者同士のバトルをミランが制した。
昨年大会の優勝者であり、引退後の今年はインタビュワーを務めたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)から、勝利した気持ちを聞かれたミランは「これが今年最後から2つ目のレース。チームメイトと共に掴んだ、とても嬉しい勝利だよ」と答えた。
フィリプセンとギルマイは11月9日(日)のさいたまクリテリウムを欠場するが、ミランは出場予定。代わって、今年のツールで区間優勝したカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)や、総合2位のヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)らが顔をそろえ、国内ファンの前で再びハイレベルなスプリント合戦が見られそうだ。

ツール・ド・フランスEFGHシンガポールクリテリウム2025結果
| 1位 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | 1:23:13 |
| 2位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
| 3位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O.
photo:A.S.O.
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