昨年、史上初となる5連覇を達成したポガチャルが、負傷により欠場するイル・ロンバルディア。コモにフィニッシュする今年最後のモニュメントを制するのは、2年連続2位のレムコ・エヴェネプールか、それとも若手のデルトロ、セクサスか。コース詳細とともにプレビューする。

2025年大会はポガチャルが史上最多の5連覇を達成した photo:CorVos
1月にオーストラリアで開幕したUCIワールドツアーも、残すところあと2戦。ヨーロッパを舞台にしたワールドツアーの最終戦となるイル・ロンバルディアが、本日10月10日、イタリア北西部のロンバルディア州で開催される。
初開催が1905年まで遡る伝統の一戦であり、コース上には赤や黄色に色づいた木の葉が散らばることから、「落ち葉のクラシック(クラッシカ・デッレ・フォリエ・モルテ)」とも呼ばれるワンデーレースだ。総距離は239km、獲得標高は4,600mを超える。毎年スタートとフィニッシュ地点が入れ替わる今大会は、偶数年のため、イタリア北西部のロンバルディア州ベルガモを出発し、その西にあるコモがフィニッシュ地点となる。

イル・ロンバルディア2026コースプロフィール image:RCS Sport
選手たちの前に立ちはだかるのは、名のついた8つの登坂区間。勝負が動くのは、最後から4つ目となる、残り69.2km地点から始まるマドンナ・デル・ギザッロ(距離8.6km/平均勾配6.2%)だろう。その後、下りと平坦路を経て、選手たちは周回コースへ。サン・フェルモ・デッラ・バッターリア(距離2.7km/平均勾配7.2%)を越えてコモのフィニッシュ地点を通過し、チヴィリオ(距離4.2km/平均勾配9.7%)を経て、最後にサン・フェルモ・デッラ・バッターリアを再び登るレイアウトだ。
フィニッシュ地点は、頂上から約5kmの下りを経た先にある。
ポガチャル不在で迎える一戦 優勝経験者はモレマただ1人

ロードでは自身初のヨーロッパ王者に輝いたレムコ・エヴェネプール(ベルギー) photo:CorVos
先述した通り、2021年から2025年まで史上最多となる5連覇を達成したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)は、ブエルタ・ア・エスパーニャでの落車により鎖骨と頸椎を骨折したため不出場。そのため、今大会の出場者で優勝経験があるのは、2019年覇者であり、これが現役ラストレースとなるバウケ・モレマ(オランダ、リドル・トレック)ただ1人だ。つまり、モレマ以外が勝利すれば、初優勝となる。
優勝候補筆頭はもちろん、2年連続で2位に入り、辛酸を嘗めているレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)だ。ツール・ド・フランスで総合2位に入った勢いを、クラシカ・サンセバスティアン、そしてグランプリ・シクリスト・ド・ケベックでの優勝につなげた。ロード世界選手権のタイムトライアルでは前人未到の4連覇を達成。ロードレースでは本来の力を発揮できなかったものの、10月4日のヨーロッパ選手権ロードレースを初制覇し、これ以上ないコンディションで臨む。
脇を固めるのは、ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)ら強力な仲間たち。特にプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)はヨーロッパ選手権TTを制しており、このまま引退する可能性も否定していない。その走りに一層注目が集まる。
デルトロ擁するUAEが王座死守へ マクナルティら強力布陣
対するは、チームとしてタイトルを守りたいイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)だ。前哨戦となる2日前のグラン・ピエモンテでは不発だったが、新世界王者のブランドン・マクナルティ(アメリカ)、アダム・イェーツ(イギリス)と、チーム力では頭一つ抜けていると言える。

イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) photo:CorVos
また、9月24日に20歳になったポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)も、グランプリ・シクリスト・ド・モンレアルで2位、ロード世界選手権TTでは3位と好調だ。しかし、懸念点を挙げるとすればチーム力。ティシュ・ベノート(ベルギー)がいるものの、上記2チームと比べると見劣りする。
その他では、トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)やトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)、今季限りでリドル・トレックを退団することが明らかになったジュリオ・チッコーネ(イタリア)も優勝争いに絡んでくるだろう。また、日本のファンとしては、10月18日に行なわれる宇都宮ジャパンカップへの出場が電撃発表されたレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)の走りにも期待したい。

1月にオーストラリアで開幕したUCIワールドツアーも、残すところあと2戦。ヨーロッパを舞台にしたワールドツアーの最終戦となるイル・ロンバルディアが、本日10月10日、イタリア北西部のロンバルディア州で開催される。
初開催が1905年まで遡る伝統の一戦であり、コース上には赤や黄色に色づいた木の葉が散らばることから、「落ち葉のクラシック(クラッシカ・デッレ・フォリエ・モルテ)」とも呼ばれるワンデーレースだ。総距離は239km、獲得標高は4,600mを超える。毎年スタートとフィニッシュ地点が入れ替わる今大会は、偶数年のため、イタリア北西部のロンバルディア州ベルガモを出発し、その西にあるコモがフィニッシュ地点となる。

選手たちの前に立ちはだかるのは、名のついた8つの登坂区間。勝負が動くのは、最後から4つ目となる、残り69.2km地点から始まるマドンナ・デル・ギザッロ(距離8.6km/平均勾配6.2%)だろう。その後、下りと平坦路を経て、選手たちは周回コースへ。サン・フェルモ・デッラ・バッターリア(距離2.7km/平均勾配7.2%)を越えてコモのフィニッシュ地点を通過し、チヴィリオ(距離4.2km/平均勾配9.7%)を経て、最後にサン・フェルモ・デッラ・バッターリアを再び登るレイアウトだ。
フィニッシュ地点は、頂上から約5kmの下りを経た先にある。
ポガチャル不在で迎える一戦 優勝経験者はモレマただ1人

先述した通り、2021年から2025年まで史上最多となる5連覇を達成したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)は、ブエルタ・ア・エスパーニャでの落車により鎖骨と頸椎を骨折したため不出場。そのため、今大会の出場者で優勝経験があるのは、2019年覇者であり、これが現役ラストレースとなるバウケ・モレマ(オランダ、リドル・トレック)ただ1人だ。つまり、モレマ以外が勝利すれば、初優勝となる。
優勝候補筆頭はもちろん、2年連続で2位に入り、辛酸を嘗めているレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)だ。ツール・ド・フランスで総合2位に入った勢いを、クラシカ・サンセバスティアン、そしてグランプリ・シクリスト・ド・ケベックでの優勝につなげた。ロード世界選手権のタイムトライアルでは前人未到の4連覇を達成。ロードレースでは本来の力を発揮できなかったものの、10月4日のヨーロッパ選手権ロードレースを初制覇し、これ以上ないコンディションで臨む。
脇を固めるのは、ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)ら強力な仲間たち。特にプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)はヨーロッパ選手権TTを制しており、このまま引退する可能性も否定していない。その走りに一層注目が集まる。
デルトロ擁するUAEが王座死守へ マクナルティら強力布陣
対するは、チームとしてタイトルを守りたいイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)だ。前哨戦となる2日前のグラン・ピエモンテでは不発だったが、新世界王者のブランドン・マクナルティ(アメリカ)、アダム・イェーツ(イギリス)と、チーム力では頭一つ抜けていると言える。


また、9月24日に20歳になったポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)も、グランプリ・シクリスト・ド・モンレアルで2位、ロード世界選手権TTでは3位と好調だ。しかし、懸念点を挙げるとすればチーム力。ティシュ・ベノート(ベルギー)がいるものの、上記2チームと比べると見劣りする。
その他では、トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)やトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)、今季限りでリドル・トレックを退団することが明らかになったジュリオ・チッコーネ(イタリア)も優勝争いに絡んでくるだろう。また、日本のファンとしては、10月18日に行なわれる宇都宮ジャパンカップへの出場が電撃発表されたレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)の走りにも期待したい。
イル・ロンバルディア歴代優勝者
| 2025年 | タデイ・ポガチャル(スロベニア) |
| 2024年 | タデイ・ポガチャル(スロベニア) |
| 2023年 | タデイ・ポガチャル(スロベニア) |
| 2022年 | タデイ・ポガチャル(スロベニア) |
| 2021年 | タデイ・ポガチャル(スロベニア) |
| 2020年 | ヤコブ・フルサン(デンマーク) |
| 2019年 | バウケ・モレマ(オランダ) |
| 2018年 | ティボー・ピノ(フランス) |
| 2017年 | ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア) |
| 2016年 | エステバン・チャベス(コロンビア) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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