アタックと吸収が繰り返された、がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026の佐賀・福岡ステージ。XDSアスタナによる盤石なリードアウトからマッテオ・マルチェッリ(イタリア)が先着し、初日勝利を飾った。

この日の優勝候補の1人であるマルチェッリ (c)tour de kyushu 
法被を羽織るチーム右京の選手たち (c)tour de kyushu

集団先頭でスタートを待った日本ナショナルチーム (c)tour de kyushu
前日のエキシビションである佐世保クリテリウムを経て、10月10日(土)に第1ステージの佐賀・福岡ステージが行なわれた。舞台となったのは、佐賀県唐津市の波戸岬を出発する152kmのラインレース。序盤に「ルート・グランブルー」を含む周回コースを走り、玄界灘の海岸線を望みながら糸島市を経て、福岡県福岡市の中心部、天神でフィニッシュするレイアウトだ。
アクチュアルスタートから逃げを打ったのは、イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)を含む12名の選手たちだった。その中には、2年連続でツール・ド・フランス総合10位のジョルダン・ジェガット(フランス、トタルエネルジー)も入る。そしてルート・グランブルーに設定された最初のボーナスタイム付き中間スプリントでは、オリヴェイラが先頭通過して3秒を獲得。総合優勝候補の1人であるトンマゾ・ダティ(イタリア、チーム右京)が2位通過で2秒を獲得し、3位通過のジェガットも1秒を得た。

イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)を含む12名の逃げ集団 (c)tour de kyushu

UAEチームエミレーツXRGを先頭に唐津の「虹の松原」を進むプロトン (c)tour de kyushu 
櫻井神社の「櫻井二見ヶ浦」に立つ鳥居と夫婦岩を横目に進むプロトン (c)tour de kyushu
小石祐馬(キナンレーシングチーム)が唯一の日本人選手となった逃げグループに対し、メイン集団はXDSアスタナがコントロールした。また、逃げにオリヴェイラを送りながらも、UAEチームエミレーツXRGもプロトンの先導を担う。選手たちは唐津の「虹の松原」を抜け、福岡県へ。県境を越える前後で、逃げとのタイム差は一気に縮まる。危機感を覚えた逃げグループからは、残り76km地点でベン・グランジャー(イギリス、ソリューションテックNIPPOラーリ)が飛び出した。
これで協調態勢が崩れ、逃げは残り71km地点でプロトンに吸収された。風間翔眞(シマノレーシングチーム)の飛び出しをきっかけにアタックと吸収が繰り返された後、190cmの長身であるディラン・ホプキンズ(オーストラリア、ルージャイ・インシュランス・ウィンスペース)を含む、海外のコンチネンタルチームによる3名の先頭集団が形成された。

逃げを捉え、プロトンのスピードを上げるXDSアスタナ (c)tour de kyushu
3名は1分から1分半のリードを保ちながら、残り距離を消化していく。一方のプロトンでは、アジアのレースで絶大な力を発揮するエーススプリンター、マッテオ・マルチェッリ(イタリア)のためにXDSアスタナが牽引し、同じワールドチームであるUAEチームエミレーツXRGも、集団前方に人数を集める。残り5km地点で、最後まで単独で粘ったマティアス・ブレンホイ(デンマーク、トレンガヌ・サイクリングチーム)が吸収され、勝負は集団スプリントに持ち込まれた。
相変わらず集団はXDSアスタナがペースを作り、チーム右京やソリューションテックNIPPOラーリも前方に上がる。新城幸也がチームメイトたちを引き上げるなか、残り4km地点で飛び出したオセアニア王者のカーター・ベトルス(オーストラリア、ルージャイ・インシュランス・ウィンスペース)の動きは潰され、中国のコンチネンタルチームであるリーニン・スターが先頭に立つ。残り1km地点では牽制が入り、押し出されるようにUAEチームエミレーツXRGが先頭に立った。
最後の右コーナーはトタルエネルジーが先頭で抜け、白いギリシャ王者ジャージを纏うニキフォロス・アルヴァニトゥ(XDSアスタナ)の最終リードアウトから、マルチェッリがスプリントを開始。残り150m地点から踏み込み、トップスピードに乗ったマルチェッリには、背後についたルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター)やダヴィデ・ステッラ(イタリア、UAEチームエミレーツXRG)も、横に並ぶことはできなかった。

残り150mから先頭に立ったマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) (c)tour de kyushu

初日スプリントを制したマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) (c)tour de kyushu
スタートからフィニッシュまで、常に集団前方に位置を取り、レース展開を最後まで掌握したXDSアスタナによる圧巻の勝利。2位はマッジウェイで、リードアウトを終えた後に自らスプリントしたXDSアスタナのアレッシオ・デッレヴェドーヴェ(イタリア)が3位。日本人最高位は6位の本多晴飛(VC福岡)で、岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)も8位に入っている。
「ここ3日ほど体調が優れなかったんだ。だからこそ、目標はこのステージでの勝利だった。だから勝ててよかった。前回日本で走ったのは2年前のツアー・オブ・ジャパンで、その最終ステージでも勝利した。日本に戻ってきて、再び勝てたことを嬉しく思う。チームは僕のために素晴らしい走りを見せてくれた。明日は大切な総合リーダージャージを着て走ることができることを誇りに思う。僕らは最終日まで戦い続けるよ」とマルチェッリは喜び、青色の総合リーダージャージに袖を通した。

チーム全員でマッテオ・マルチェッリ(イタリア)の勝利を喜ぶXDSアスタナ (c)tour de kyushu

総合リーダージャージを纏ったマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) (c)tour de kyushu

日本人最高位でフィニッシュし、ベストジャパニーズ賞を獲得した本多晴飛(VC福岡) (c)tour de kyushu



前日のエキシビションである佐世保クリテリウムを経て、10月10日(土)に第1ステージの佐賀・福岡ステージが行なわれた。舞台となったのは、佐賀県唐津市の波戸岬を出発する152kmのラインレース。序盤に「ルート・グランブルー」を含む周回コースを走り、玄界灘の海岸線を望みながら糸島市を経て、福岡県福岡市の中心部、天神でフィニッシュするレイアウトだ。
アクチュアルスタートから逃げを打ったのは、イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)を含む12名の選手たちだった。その中には、2年連続でツール・ド・フランス総合10位のジョルダン・ジェガット(フランス、トタルエネルジー)も入る。そしてルート・グランブルーに設定された最初のボーナスタイム付き中間スプリントでは、オリヴェイラが先頭通過して3秒を獲得。総合優勝候補の1人であるトンマゾ・ダティ(イタリア、チーム右京)が2位通過で2秒を獲得し、3位通過のジェガットも1秒を得た。



小石祐馬(キナンレーシングチーム)が唯一の日本人選手となった逃げグループに対し、メイン集団はXDSアスタナがコントロールした。また、逃げにオリヴェイラを送りながらも、UAEチームエミレーツXRGもプロトンの先導を担う。選手たちは唐津の「虹の松原」を抜け、福岡県へ。県境を越える前後で、逃げとのタイム差は一気に縮まる。危機感を覚えた逃げグループからは、残り76km地点でベン・グランジャー(イギリス、ソリューションテックNIPPOラーリ)が飛び出した。
これで協調態勢が崩れ、逃げは残り71km地点でプロトンに吸収された。風間翔眞(シマノレーシングチーム)の飛び出しをきっかけにアタックと吸収が繰り返された後、190cmの長身であるディラン・ホプキンズ(オーストラリア、ルージャイ・インシュランス・ウィンスペース)を含む、海外のコンチネンタルチームによる3名の先頭集団が形成された。

3名は1分から1分半のリードを保ちながら、残り距離を消化していく。一方のプロトンでは、アジアのレースで絶大な力を発揮するエーススプリンター、マッテオ・マルチェッリ(イタリア)のためにXDSアスタナが牽引し、同じワールドチームであるUAEチームエミレーツXRGも、集団前方に人数を集める。残り5km地点で、最後まで単独で粘ったマティアス・ブレンホイ(デンマーク、トレンガヌ・サイクリングチーム)が吸収され、勝負は集団スプリントに持ち込まれた。
相変わらず集団はXDSアスタナがペースを作り、チーム右京やソリューションテックNIPPOラーリも前方に上がる。新城幸也がチームメイトたちを引き上げるなか、残り4km地点で飛び出したオセアニア王者のカーター・ベトルス(オーストラリア、ルージャイ・インシュランス・ウィンスペース)の動きは潰され、中国のコンチネンタルチームであるリーニン・スターが先頭に立つ。残り1km地点では牽制が入り、押し出されるようにUAEチームエミレーツXRGが先頭に立った。
最後の右コーナーはトタルエネルジーが先頭で抜け、白いギリシャ王者ジャージを纏うニキフォロス・アルヴァニトゥ(XDSアスタナ)の最終リードアウトから、マルチェッリがスプリントを開始。残り150m地点から踏み込み、トップスピードに乗ったマルチェッリには、背後についたルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター)やダヴィデ・ステッラ(イタリア、UAEチームエミレーツXRG)も、横に並ぶことはできなかった。


スタートからフィニッシュまで、常に集団前方に位置を取り、レース展開を最後まで掌握したXDSアスタナによる圧巻の勝利。2位はマッジウェイで、リードアウトを終えた後に自らスプリントしたXDSアスタナのアレッシオ・デッレヴェドーヴェ(イタリア)が3位。日本人最高位は6位の本多晴飛(VC福岡)で、岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)も8位に入っている。
「ここ3日ほど体調が優れなかったんだ。だからこそ、目標はこのステージでの勝利だった。だから勝ててよかった。前回日本で走ったのは2年前のツアー・オブ・ジャパンで、その最終ステージでも勝利した。日本に戻ってきて、再び勝てたことを嬉しく思う。チームは僕のために素晴らしい走りを見せてくれた。明日は大切な総合リーダージャージを着て走ることができることを誇りに思う。僕らは最終日まで戦い続けるよ」とマルチェッリは喜び、青色の総合リーダージャージに袖を通した。



がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026 佐賀・福岡 ステージ結果
| 1位 | マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) | 3:09:51 |
| 2位 | ルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター) | |
| 3位 | アレッシオ・デッレヴェドーヴェ(イタリア、XDSアスタナ) | |
| 4位 | ダヴィデ・ステッラ(イタリア、UAEチームエミレーツXRG) | |
| 5位 | ルーカス・カーステンゼン(ドイツ、キナンレーシングチーム) | |
| 6位 | 本多晴飛(VC福岡) | |
| 7位 | トマ・ボネ(フランス、トタルエネルジー) | |
| 8位 | 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) | |
| 9位 | ニキフォロス・アルヴァニトゥ(ギリシャ、XDSアスタナ) | |
| 10位 | イェルーン・メイエルス(オランダ、ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング) |
個人総合成績
| 1位 | マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) | 3:09:41 |
| 2位 | ルーク・マッジウェイ(ニュージーランド、リーニン・スター) | +0:02 |
| 3位 | イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) | +0:04 |
| 4位 | アレッシオ・デッレヴェドーヴェ(イタリア、XDSアスタナ) | +0:06 |
| 5位 | マティアス・ブレンホイ(デンマーク、トレンガヌ・サイクリングチーム) | +0:07 |
| 6位 | トンマゾ・ダティ(イタリア、チーム右京) | +0:08 |
| 7位 | ベン・グランジャー(イギリス、ソリューションテックNIPPOラーリ) | +0:09 |
| 8位 | ジョルダン・ジェガット(フランス、トタルエネルジー) | |
| 9位 | ダヴィデ・ステッラ(イタリア、UAEチームエミレーツXRG) | +0:10 |
| 10位 | ルーカス・カーステンゼン(ドイツ、キナンレーシングチーム) |
その他の特別賞
| ポイント賞 | マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) |
| 山岳賞 | イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) |
| ヤングライダー賞 | アレッシオ・デッレヴェドーヴェ(イタリア、XDSアスタナ) |
| ベストジャパニーズ賞 | 本多晴飛(VC福岡) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:ツール・ド・九州2026実行委員会
photo:ツール・ド・九州2026実行委員会
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