静岡県伊豆の国市に構えられていたメリダXベースが富士市に移転した。バイクのフルラインアップが確認できるエクスペリエンスセンターの機能はそのままに、レバンテフジ静岡や富士市とのコラボレーションでサイクリングの楽しみを新拠点から発信する。

富士市サイクルステーション「ふじクル」にMERIDA X BASEが開設された
バーレーン・ヴィクトリアスへのサポートや、街乗りから競技までをカバーする潤沢なラインアップを揃えることでお馴染みのメリダ。国内では宇都宮ブリッツェンやレバンテフジ静岡にバイクを供給し競技シーンを支えるのと同時に、MERIDA X BASE(メリダ・エックス・ベース、以下Xベース)という大型施設を拠点に、展示試乗やサイクリングイベントを開催してきた。
総合的な自転車レジャー施設として2018年から運営されてきたXベースが、伊豆から富士市サイクルステーション「ふじクル」内へと移転となる。メリダは今年の7月に富士市と「自転車を活用した地域づくりに関する連携協定」を締結しており、協定の第一歩としてXベースが富士市にやってきた。

富士市、メリダジャパン、レバンテフジ静岡の三者が一体となり、自転車活用を推進する

「ロードバイクを皆さんに楽しんでもらいたいと願っている」というメリダジャパンの代表取締役社長・福田三朗さん 
富士市役所産業交流部長の岡利徳さんは自転車を活用する人が増えているという
富士市はXベース開設前から自転車の活用に積極的に乗り出しており、東京オリンピックを静岡県が迎えることになったことを機に自転車の活用を推進。レバンテフジ静岡のチーム設立、そして富士山サイクルロードレースの開催などでサイクルスポーツに携わってきた。
富士市産業交流部長の岡利徳さんは「サイクルステーション開設当時はコロナ禍を過ぎてから徐々にインバウンドのお客さんをはじめ、自転車を愛好する市民の方に来ていただくようになりました。今では街中を電動バイクに乗って市内散策をしている方を見かけるようになりました」という。

メリダのバイクは展示もされているため、最新バイクをチェックするだけでも楽しめるだろう
今回メリダがXベースをふじクルに構えることで、メリダの2026年モデルロードバイクが26台も展示・レンタルされること。店内に展示されているバイクは全てレンタルすることができ、その中にはフラッグシップのSCULTURA TEAMやREACTO TEAMも並べられている。
「ここ富士市サイクルステーションには、実は今までロードバイク1台しかなかったんです」と語るのは、メリダジャパンの代表取締役を務める福田三朗さん。「レバンテフジ静岡のチームが拠点としていたり、富士山サイクルロードレースの開催で、市民の方にとってロードレースが身近な存在になってきて、見て楽しんでもらえてきました。Xベースは体験できる施設ということが魅力なので、ロードバイクを皆さんに楽しんでもらいたいと願っています」とも。

グラベルバイクのSILEXも用意されている 
2026年モデルの最新カラーを実際にチェックできる場になっている

地元に根付くサイクルステーションとなっている
地域に根付くJプロツアーチーム、そして世界を股にかけるバーレーン・ヴィクトリアスの機材を気軽に楽しめるようになったことで、選手たちの速さやサイクルスポーツの魅力を体感できるようになるはずだ。
今回の移転ではレンタルサイクルと展示のみとなるが、伊豆の国市で培ってきたノウハウを富士市のサイクルステーションにも展開していくことも構想しているという。ガイド付きのライドなども始まれば富士市発着のサイクリングもハードルが低くなるはずだ。

ふじクルにはモデルコースマップも用意されている

ふじクルには地元のオススメスポットのショップカードなどが置かれている
そんな富士市の魅力をメリダジャパンの方や富士市の方に聞くと口を揃えて言うのは、富士山を望めること。「新幹線から富士山を見た外国人観光客が新富士駅で途中下車をするという方もおられます。このサイクリングステーションも外国の方がお見えになられて、サイクリングを楽しんでもらっています」と語るのは富士市の影山さん。日本が誇る独立峰が世界中の人々を惹きつけているのは間違いない。
福田さんは「この施設は富士一周の拠点にすることもできますし、駿河湾方面にはナショナルサイクルルートが用意されています。静岡県東部を巡る拠点としては大きな魅力を感じています」という。

ふじクルはレバンテフジ静岡の拠点でもある
レバンテフジ静岡の選手たちは富士市の北側や海沿いの堤防が整備されているところが走りやすいという。富士山の麓などは信号もなく走りやすい環境があり、チーム練習なども実施。直近の練習では3時間の走行時間で、獲得標高差は3,000mにも上るコースを走ったという。また、富士山富士宮口の五号目までも一気に登りきれるため、富士エリアならではのヒルクライムを楽しめる。
また、個人経営のカフェも多く、肩の力を抜いたサイクリングが楽しめると選手たちも言う。オススメは「無上帑(むじょうどう)」という喫茶店の抹茶、夏場はかき氷だ。富士川楽座の北側にある小さなカフェで、近くには観光名所の龍厳淵もあるため、ここを目的地としたライドでも楽しそう。

リッジランナーのE-BIKEなども用意されている
他にも名前が挙がったオススメスポットは「大渕笹場」。静岡の名産品として知られている茶畑で、斜面に広がる畑ごしに富士山を望めるという場所で、お茶のCMにも使われたことがあるのだとか。多くの観光客が足を運ぶ場所だが、急峻な登り坂となっているため、E-BIKEのアシストを受けてアクセスするのが良いだろう。
富士市のメインエリアは製紙業の工場などが立ち並ぶ一帯となっているが、5kmも走れば富士川や駿河湾、富士山麓の山々にアクセスが可能。そこには数多くのスポットが存在しており、初心者から上級者まで楽しめる懐の深さがありそうだ。

バーレーン・ヴィクトリアスが使用する最高峰モデルが試せる施設となっている
新たなメリダXベースは、東名高速道路の富士ICから車で23分、新東名高速道路の新富士インターチェンジからは15分。首都圏と中京圏を繋ぐ大動脈とも言える東名高速からアクセスしやすいエリアとなっているため、サイクリングエリアの拠点として活用しやすい。大海原と山、どちらも楽しめる富士エリアをメリダのバイクとともに楽しんでみてはいかがだろうか。
Report:Gakuto Fujiwara

バーレーン・ヴィクトリアスへのサポートや、街乗りから競技までをカバーする潤沢なラインアップを揃えることでお馴染みのメリダ。国内では宇都宮ブリッツェンやレバンテフジ静岡にバイクを供給し競技シーンを支えるのと同時に、MERIDA X BASE(メリダ・エックス・ベース、以下Xベース)という大型施設を拠点に、展示試乗やサイクリングイベントを開催してきた。
総合的な自転車レジャー施設として2018年から運営されてきたXベースが、伊豆から富士市サイクルステーション「ふじクル」内へと移転となる。メリダは今年の7月に富士市と「自転車を活用した地域づくりに関する連携協定」を締結しており、協定の第一歩としてXベースが富士市にやってきた。



富士市はXベース開設前から自転車の活用に積極的に乗り出しており、東京オリンピックを静岡県が迎えることになったことを機に自転車の活用を推進。レバンテフジ静岡のチーム設立、そして富士山サイクルロードレースの開催などでサイクルスポーツに携わってきた。
富士市産業交流部長の岡利徳さんは「サイクルステーション開設当時はコロナ禍を過ぎてから徐々にインバウンドのお客さんをはじめ、自転車を愛好する市民の方に来ていただくようになりました。今では街中を電動バイクに乗って市内散策をしている方を見かけるようになりました」という。

今回メリダがXベースをふじクルに構えることで、メリダの2026年モデルロードバイクが26台も展示・レンタルされること。店内に展示されているバイクは全てレンタルすることができ、その中にはフラッグシップのSCULTURA TEAMやREACTO TEAMも並べられている。
「ここ富士市サイクルステーションには、実は今までロードバイク1台しかなかったんです」と語るのは、メリダジャパンの代表取締役を務める福田三朗さん。「レバンテフジ静岡のチームが拠点としていたり、富士山サイクルロードレースの開催で、市民の方にとってロードレースが身近な存在になってきて、見て楽しんでもらえてきました。Xベースは体験できる施設ということが魅力なので、ロードバイクを皆さんに楽しんでもらいたいと願っています」とも。



地域に根付くJプロツアーチーム、そして世界を股にかけるバーレーン・ヴィクトリアスの機材を気軽に楽しめるようになったことで、選手たちの速さやサイクルスポーツの魅力を体感できるようになるはずだ。
今回の移転ではレンタルサイクルと展示のみとなるが、伊豆の国市で培ってきたノウハウを富士市のサイクルステーションにも展開していくことも構想しているという。ガイド付きのライドなども始まれば富士市発着のサイクリングもハードルが低くなるはずだ。


そんな富士市の魅力をメリダジャパンの方や富士市の方に聞くと口を揃えて言うのは、富士山を望めること。「新幹線から富士山を見た外国人観光客が新富士駅で途中下車をするという方もおられます。このサイクリングステーションも外国の方がお見えになられて、サイクリングを楽しんでもらっています」と語るのは富士市の影山さん。日本が誇る独立峰が世界中の人々を惹きつけているのは間違いない。
福田さんは「この施設は富士一周の拠点にすることもできますし、駿河湾方面にはナショナルサイクルルートが用意されています。静岡県東部を巡る拠点としては大きな魅力を感じています」という。

レバンテフジ静岡の選手たちは富士市の北側や海沿いの堤防が整備されているところが走りやすいという。富士山の麓などは信号もなく走りやすい環境があり、チーム練習なども実施。直近の練習では3時間の走行時間で、獲得標高差は3,000mにも上るコースを走ったという。また、富士山富士宮口の五号目までも一気に登りきれるため、富士エリアならではのヒルクライムを楽しめる。
また、個人経営のカフェも多く、肩の力を抜いたサイクリングが楽しめると選手たちも言う。オススメは「無上帑(むじょうどう)」という喫茶店の抹茶、夏場はかき氷だ。富士川楽座の北側にある小さなカフェで、近くには観光名所の龍厳淵もあるため、ここを目的地としたライドでも楽しそう。

他にも名前が挙がったオススメスポットは「大渕笹場」。静岡の名産品として知られている茶畑で、斜面に広がる畑ごしに富士山を望めるという場所で、お茶のCMにも使われたことがあるのだとか。多くの観光客が足を運ぶ場所だが、急峻な登り坂となっているため、E-BIKEのアシストを受けてアクセスするのが良いだろう。
富士市のメインエリアは製紙業の工場などが立ち並ぶ一帯となっているが、5kmも走れば富士川や駿河湾、富士山麓の山々にアクセスが可能。そこには数多くのスポットが存在しており、初心者から上級者まで楽しめる懐の深さがありそうだ。

新たなメリダXベースは、東名高速道路の富士ICから車で23分、新東名高速道路の新富士インターチェンジからは15分。首都圏と中京圏を繋ぐ大動脈とも言える東名高速からアクセスしやすいエリアとなっているため、サイクリングエリアの拠点として活用しやすい。大海原と山、どちらも楽しめる富士エリアをメリダのバイクとともに楽しんでみてはいかがだろうか。
Report:Gakuto Fujiwara
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