マイヨロホと共にブエルタを盛り上げるのが、3つの賞ジャージを巡る争いだ。特にマイヨプントス(ポイント賞)は、ツールからの連戦となるピーダスンを筆頭に、ファンアールト、グローブスと豪華メンバーが勢揃い。デシュハイテニールやマシアスなど若手の走りにも注目したい。



マイヨプントス(ポイント賞ジャージ)

2025年大会でマイヨプントス(ポイント賞)を獲得したマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) photo:A.S.O.

グランツールのポイント賞ジャージは、単に集団スプリントで勝つだけでは手にできない。ステージのフィニッシュではコース特性に応じた配点区分が設けられ、最大50点から上位15名にポイントが与えられる。しかし重要なのが中間スプリント。最大20点から上位5名に与えられるポイントをコツコツと積み重ねることが、最終的なマイヨプントス獲得の大きな鍵となる。

その証拠に、昨年マイヨプントスを獲得したマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)は区間1勝にとどまりながら、中間スプリントでも積極的にポイントを獲得。見事グリーンジャージを射止めた。

今年、平坦に分類されたステージは昨年と同じ4つ。ただし、明確なピュアスプリンター向けといえるのは第17ステージ程度で、その他は終盤に登りが設定されるなど、勝負には一定の登坂力が求められる。また第21ステージも、終盤にアップダウンを含むグラナダ市街の周回コースが設定されており、単純な集団スプリントとはならない可能性が高い。



ピーダスン、ファンアールト、グローブスが有力候補

昨年区間1勝と共にマイヨプントス(ポイント賞)を得たマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) photo:CorVos

ポイント賞争いを語る上で外せないのが、ツール・ド・フランスでもそのスプリントと登坂力をいかんなく見せつけたマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)だろう。しかしツールでマイヨヴェールを獲得したことにより、ピーダスンは3大ツール全てでのポイント賞を制覇。そのため今大会では「(ポイント賞)ジャージを追うのではなく、ステージ優勝を狙うために出場する」とコメントしている。

一方、ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)は「ブエルタで手に入れられるものは全て掴みたい」とコメント。しかしチームにはファンアールトが「平坦ではチーム最速」と認める若手スプリンター、マシュー・ブレナン(イギリス)がおり、またクリストフ・ラポルト(フランス)も揃う。ファンアールト自身も「ブレナンと争うよりリードアウトする方がいい」と話しており、集団スプリントではブレナンを支え、より厳しい展開では自ら勝利を狙う可能性が高い。ポイント賞を明確な目標には掲げていないだけに、中間スプリントでどのような動きを見せるかにも注目だ。

2年ぶりの出場となるワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

膝の怪我で長期離脱していたカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・プレミアテック) photo:CorVos

過去のマイヨプントス受賞者ならば、2023年と24年の2年連続で獲得したカーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・プレミアテック)も出場する。しかし今季は春先に負った膝の怪我で長期離脱を強いられ、復帰後も十分なレース数をこなせていない。ただ本人は直前に復調をアピールし、3度目となるマイヨプントス獲得を目標に掲げている。

単純なスプリント力ではヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)やアルベルト・ダイネーゼ(イタリア、スーダル・クイックステップ)、オールイス・アウラール(ベネズエラ、モビスター)、ブライアン・コカール(フランス、コフィディス)などに注目。若手ではこれがグランツールデビューとなる21歳のステフェン・デシュハイテニール(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)や、小山智也のチームメイトであるセサル・マシアス(メキシコ、ブルゴス・ブルペレットBH)なども面白い存在となりそうだ。

スプリント勝利したヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

マイヨロホとマイヨプントスに加え、大会にはマイヨモンターニャ(山岳賞ジャージ)マイヨブランコ(ヤングライダー賞ジャージ)が設定され、それぞれの争いが3週間のレースを彩る。
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O. CorVos

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